2015年10月23日、フォルクスワーゲンはEU5型およびEU6型のEA288エンジンに排ガス規制逃れの不正ソフトが搭載されていないことを確認した。
これにより、EU5型とEU6型のEA288エンジンが法規制および環境基準に適合していることになる。

フォルクワーゲンのプレスリリース(和訳)は以下のとおり。

ウォルフスブルグ 2015 年 10 月 22 日
本日、フォルクスワーゲンは、欧州連合内の EA288(EU5 型および EU6 型))エンジン搭載車には、排ガス規制逃れのための不正ソフトは搭載されていない ことを確認しました。そのため、欧州連合内で販売されたフォルクスワーゲン グループによる EA288 エンジン搭載の新車は、法規制および環境基準に適合しています。

フォルクスワーゲン AG は、今回の問題を世界規模で体系的に検証しています。フォルクスワーゲン グループは、各国の有効な基準に準拠するための総合的な解決策を講じるため、全力で取り組んでいます。

徹底的な検証の結果、EA288(EU5 型)エンジンには、排ガス規制逃れのための不正ソフトは搭載されていないことが確認されました。これより前に、フォルクスワーゲン グループは、欧州連合内で提供された EA288(EU6 型)エンジン搭載の新車がすべての法規制および環境基準に適合していることを既に確認しています。したがって、EU5 型及び EU6 型エンジンは法規制および環境基準に適合しています。

フォルクスワーゲンの車両を購入されたお客様は、2015 年 10 月 2 日に開設されたwww.volkswagen.de/info等のフォルクスワーゲン公式ウェブサイト上で お客様所有の車両の車台番号を入力することにより、当該車両が対象車かどうか確認することができます。同様のウェブサイトは、他の EU 諸国でも開設されており、かつ、アウディ、セアト、シュコダの各ブランドについても開設されています。

詳細な技術的解決策を策定する作業は、現在急ピッチで進められています。 車両の改修作業は、2016 年 1 月から無償で開始されます。現在、対象となる各モデル シリーズおよび各年式用に対応策が開発されており、対策は最初に各管轄当局に提示されます。フォルクスワーゲンは、今後数週間から数カ月にわたって、これらの車両の所有者に通知を行います。

(Text by S.Ubukata)