COXでは、1983年から10年間にわたって全日本F3選手権にフォルクスワーゲン製エンジンを供給し、1985年にはシリーズチャンピオンを獲得した実績がある。
そのCOXが、サプライヤーとして24年ぶりにフォルクスワーゲン モータースポーツ製エンジンを日本に投入することになった。それにあたり同社は、「すでにヨーロッパのシリーズでは、その優れた性能が結果から実証されているフォルクスワーゲン モータースポーツ製 F3 エンジン。コックスは、モータースポーツを通じてフォルクスワーゲンの強さを今、改めて日本の多くのフォルクスワーゲンファンの皆様へ伝えていきたいと考えています」(プレスリリース)とコメントしている。
2015年シーズンはTOYOTA TOM'S TAZ-31、HONDA MF204D、TODA TR-F301の3種類のエンジンが使用されていたが、このフォルクスワーゲン製エンジンの投入により新たなエンジンウォーズが始まるのは必至。果たして、フォルクスワーゲン製エンジンが再び台風の目になるのか、2016年シーズンのF3から目が離せない!
エンジンの仕様は以下のとおり。
型式:A41型
エンジン:直列4気筒DOHC直噴ガソリン
排気量:2,000cc
最高出力:165kW(225ps)/6,500rpm
最大トルク:250Nm/6,000rpm
リストリクター:Φ28mm
(Text by S.Ubukata)