フォルクスワーゲンは、ここ3〜4年のあいだにEVまたはプラグインハイブリッド7モデルを中国市場に投入する予定だ。いずれも現地生産となる見込みで、デザインセンターと開発センターの開設も計画されている。
そんな状況を象徴するかのように、フォルクスワーゲンが北京モーターショーで初公開したのが、フルサイズSUVのスタディ「T-プライム コンセプトGTE」だ。
T-プライム コンセプトGTEは、縦置きパワートレイン用プラットフォーム「MLB」を採用したプレミアムSUVで、ボディは全長5069×全幅2000×全高1708mmの堂々たるサイズを誇る。
室内には2列シートが収まり、後席を2席とした4シーター構成とすることで、ラグジュアリーな空間に仕上げている。
アクティブインフォディスプレイと呼ばれるフルデジタルメーターに加えて、曲面で構成されたインフォテインメントディスプレイが装着され、ステアリングホイールを除き、物理的なスイッチを排したのが大きな特徴だ。
パワートレインは、2.0 TSIと電気モーターの組み合わせで、システム最高出力は381ps、最大トルク700Nm(71.4kgm)を達成。0-100km/h加速は6.0秒。
最大50kmのEV走行が可能で、バッテリーが空の状態でも、ハイブリッド走行により12.5km/Lの低燃費を実現する。
フォルクスワーゲンは、このT-プライム コンセプトGTEにより次期フラッグシップSUVの方向性を示したといい、それが新型トゥアレグにどのように表現されるのかが、実に楽しみである。
(Tex by S.Ubukata)