ラリー・ポルトガルは19カ所、368.00kmのスペシャルステージが用意されるグラベルラリー。昨年はフォルクスワーゲンが表彰台を独占しており、2年連続の快挙が期待されていた。
初日の19日はセレモニアルスタートのあと、ラリークロスサーキットにてSS1が行われた。フォルクスワーゲン勢ではオジェがトップタイムを叩き出し、幸先のいいスタートを切る。ミケルセンが4位、ヤリ-マティ・ラトバラは5位に。
2日目の20日はSS2〜SS9が行われ、滑りやすい路面に手こずるオジェは一時3位までポジションを落とすが、2位を走るダニ・ソルド(ヒュンダイ)がトラブルのため順位を落とし、オジェは2位に浮上。ただ2日目の終了時点で、トップのクリス・ミーク(シトロエン)に31秒9のリードを許してしまう。
ミケルセンはトップから52秒3遅れの4位。パワーステアリングのトラブルに見舞われたラトバラは3分50秒9遅れの9位までポジションを落としてしまった。
3日目の21日もミークの快走は続き、SS15終了時点で2位オジェとの差は45秒3に。一方、ミケルセンは3位にポジションを上げ、オジェとの差を3秒1にまで縮めている。
最終日の22日、最初のSS16でオジェがスローパンクチャーに見舞われ3位に後退。代わりに2位に浮上したミケルセンは、順位をキープしたままフィニッシュ。また、オジェも3位でフィニッシュした。
レース後、ミケルセンは「日を追うごとにパフォーマンスが向上しました。とくに土日は完璧なセットアップで走行できました。 おかげで、ドライバーズ・チャンピオンシップでも 2 位にポジションを上げられました」とコメント。
また、フォルクスワーゲン モータースポーツ ディレクターのヨースト・カピートは「選手権のリードを拡大することができたことが幸いです。スタート順を考えると、ミケルセンとオジェは最高の仕事をしてくれたと思います」と述べた。
次戦、ラリー・イタリア・サルディニアは6月9日から。2戦連続で優勝を逃しているだけに、次戦での活躍を期待したい。
(Text by S.Ubukata)