※ギャラリーはこちら
フォルクスワーゲンは2016年9月のパリサロンで、電気自動車(EV)のための基本アーキテクチャー「MEB(Modular Electric Drive Kit)」を用いたEVのコンセプトカー「
I.D. BUZZは、"ワーゲンバス"、すなわち、フォルクスワーゲン タイプ2を彷彿とさせるデザインが特徴のミニバンで、全長4942×全幅1976×全高1963mmのボディに3列8人分のシートを配置している。
ホイールベースは3300mmと長く、その間の床下にバッテリーを配置するため、フラットなフロアが実現できた。
駆動用の電気モーターを前後アクスルにそれぞれ1個ずつ配置することで4WDを構成。システムの総最高出力は275kW(374ps)を誇り、0-100km/h加速は5秒、最高速は160km/hを達成する。
航続距離は600km(NEDCモード)で、150kWの急速充電装置を使えば、およそ30分で約8割の充電が完了する。
コンパクトカーの「I.D.」同様、このI.D. BUZZも自動運転機能が搭載される。自動運転時には下の写真のようにステアリングホイールが格納され、必要に応じてこの部分をひと押しすれば、ステアリングホイールが現れる仕組みだ。
フォルクスワーゲンは2020年以降にI.D.シリーズを市場に投入し、2025年までにはEVの販売を年間100万台としたい考えだ。
デトロイトショーでは、7シーター版の「ティグアン」である「ティグアン オールスペース」を公開。このモデル、北米では「ティグアン」として2017年初夏にもデビューの予定である。
(Text by S.Ubukata)