フォルクスワーゲン グループには、フォルクスワーゲン乗用車の他に、アウディ、シュコダ、セアト、ポルシェ、ベントレー、ランボルギーニ、フォルクスワーゲン商用車、MAN、スカニアといったブランドがあるが、2016年の販売台数は1030万2400台で、2015年に比べて3.8%の増加となった。
これにより、2016年のフォルクスワーゲン グループの販売はトヨタを上回り、トップとなる見込みだ。
フォルクスワーゲン乗用車は、2015年の582万3400台に対し、2016年は2.8%増の598万7800台となっている。
フォルクス ワーゲン グループのCEOであるマティアス・ミュラー氏は、「2016 年は、私たちにとって挑戦の一年でした。ディーゼル問題の解決と克服において、大きな進展を示すことができました。同時に、フォルクスワーゲンが未来のモビリティに向けて準備を整えるための抜本的変革プロセスである『Together - Strategy 2025』を開始しました。このような困難な状況にもかかわらず、私たちは安定的に事業を行うことができ、2016 年に1000 万台を超える車両をお客様に納車したという事実は、われわれが未来に向けて進むうえで、グループおよび各ブランドを勇気づけるものです」と述べている。
さらにミュラー氏は、「私たちは2017年に、eモビリティ、自動運転、製品および企業のデジタル化といった、未来の主要な技術分野に対する取り組みを強化する予定です。しかしながら、現在の中核事業をおろそかにするつもりはありません。私たちのグループ傘下ブランドは、2017年内に約60のニューモデルを導入する予定です。これらのニューモデルには、完全に新しいコンセプトのモデルに加え、新型フォルクスワーゲン ポロ、トゥアレグ、シュコダ イエティ、セアト イビザ、ポルシェカイエン、アウディA8、ベントレーコンチネンタルGTといった、数多くのブランドの中核モデルが含まれています。また、私たちは体系的に e モビリティ推進策を継続し、2017〜2018 年に かけて10車種以上の電動駆動車を発売する予定です」と、2017年の取り組みを語っている。
(Text by S.Ubukata)