2017年3月6日、フォルクスワーゲン グループは、完全自動運転を実現するコンセプトカー「セドリック(Sedric)」をジュネーブショーで公開した。
「セドリック(Sedric)」は"Self-Driving Car"を意味する自動運転のコンセプトカー。フォルクスワーゲンブランドではなく、フォルクスワーゲン グループが提案する初のコンセプトカーだ。


ドライバー不要のセドリックは、都市においてカーシェアリングを担い、あらゆる人々の移動をサポートする。


ユーザーは専用コントローラーのボタンにタッチするだけでセドリックを呼び出すことが可能。自宅やオフィスだけでなく、初めての訪問先でも利用が可能だ。

車内に乗り込んでコントローラーに行き先を話しかければ、あとは自動的に目的地まで運んでくれる。


2+2のキャビンにはステアリングホイールやペダル、コックピットはなく、自分の部屋にいるような感覚で移動が楽しめる。


このセドリックをもとに、フォルクスワーゲン グループ傘下の各ブランドが独自にデザインした車両を制作。カーシェアリングに提供されるだけでなく、個人で購入することも可能である。


空想の世界だった未来のモビリティが、一歩一歩現実に近づいている。

(Text by S.Ubukata)