130psの新しい1.5 TSIエンジンは、ミラーサイクルを採用するとともに、VTG(可変ジオメトリーターボ)、気筒休止、さらには、走行中にエンジンを完全停止する「エコ コースティング」機能などを搭載することで、同排気量のエンジンに比べておよそ10%の燃費改善を図っている。
日本の「ゴルフTSIハイライン」などに搭載される1.4 TSIでも、あまりトルクを必要としない状況で4気筒のうち2気筒を休止するACT(アクティブシリンダーマネージメント)を採用している。
このゴルフ 1.5 TSI ACT ブルーモーションにもACTが搭載され、作動中には「2シリンダーモード」の文字が表示される。
さらに7速DSG仕様の場合、巡航時などにアクセルをオフしたときにコースティングモードに入るが、他のモデルではエンジンがアイドリングを続けるのに対し、ゴルフ 1.5 TSI ACT ブルーモーションではエンジンがストップして、燃料消費を抑制。この間の電力を補うため、ゴルフ 1.5 TSI ACT ブルーモーションにはコンパクトなリチウムイオンバッテリーが追加されている。
フォルクスワーゲンは、このシステムを、ゴルフ/ゴルフヴァリアントだけでなく、他のモデルにも拡大する予定。ヨーロッパ以外でも販売されるということだから、日本への上陸を期待したい。
(Text by S.Ubukata)