2018年3月5日、フォルクスワーゲンはジュネーブショー開幕前の前夜祭にて、電気自動車のコンセプトカー「I.D. VIZZION」を披露した。
フォルクスワーゲンは2020年にコンパクトクラスの電気自動車「I.D.」を市場に投入する。その実現のために、電気自動車の新プラットフォーム「MEB」を開発している。

これを使い、フォルクスワーゲンはSUVの「I.D. CROZZ」、ミニバンの「I.D. BUZZ」と、ラインアップの拡大を考えている。


「I.D. VIZZION」はI.D.ファミリー第4のモデルで、全長5.11mの余裕あるセダンボディに、111kWhのバッテリーと総パワー225kWのモーター2個を搭載することで、最高速180km/h、航続距離665kmを達成する。


フォルクスワーゲンは、このI.D. VIZZIONの市販モデルを2022年に市場に投入する予定。コンセプトカーはレベル5の自動運転車を想定し、ステアリングホイールやペダル類が省かれているが、レベル5の自動運転機能が搭載されるのは2022年の市場投入からさらに先になるだろう。


フォルクスワーゲン グループは2025までにMEBを用いた電気自動車を15モデル以上としたい考えで、その第1弾であるI.D.の出来映えにいまから興味津々である。

(Text by S.Ubukata)