2018年6月24日、フォルクスワーゲンはアメリカのコロラド州で開催された「パイクスピーク インターナショナル ヒルクライム」に「I.D. R Pikes Peak」で挑み、7分57秒148のコースレコードを樹立した。
2機の電気モーターを搭載し、総出力500kW(680ps)を誇るI.D. R Pikes Peakをドライブしたのは、フランス人ドライバーのロマン・デュマ。2016年のルマン24時間レースにポルシェチームの一員として参加し、見事優勝を飾る一方、パイクスピークヒルクライムでも、2016年と2017年に総合優勝を果たしている。

デュマが叩き出した7分57秒148のタイムは、EVのコースレコードである8分57秒118を更新しただけでなく、2013年にセバスチャン・ローブが記録した総合の8分13秒878を16秒も上回り、新たなコースレコードを樹立することとなった。


(Text by S.Ubukata)