2018年9月17日、フォルクスワーゲンは電気自動車用のプラットフォーム「モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス(MEB)」を世界初公開するとともに、「ELECTRIC FOR ALL」キャンペーンを開始した。
「ELECTRIC FOR ALL(すべての人々のための電気自動車)」は、より多くの人に電気自動車を提供したいとするフォルクスワーゲンの意思表示だ。その実現のために専用に開発したプラットフォームが、MEB(モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス)である。

フォルクスワーゲンはMEBをベースとした量産EVの「I.D.」を2019年からドイツ・ザクセン州のツヴィッカウ工場で生産開始し、2022年までにはグループブランド合わせて27のMEBモデルを投入。総生産数は1000万台に達する見込みで、そのスケールメリットを生かして魅力的なモデルを手頃な価格で提供したい考えだ。


フォルクスワーゲン ブランドでe-モビリティ担当取締役を務めるトーマス・ウルヴリッヒ氏は「私たちは電気自動車を大衆のものにして、ひとりでも多くの人々に電気自動車の楽しさを提供したいと思っています。MEBは、フォルクスワーゲン史上最も重要なプロジェクトのひとつであり、ビートルからゴルフへの移行にも匹敵する技術的マイルストーンです」と述べている。

2019年登場のI.D.が、どんなクルマの未来を見せてくれるのか、いまから楽しみだ。

(Text by S.Ubukata)