2018年4月22日、フォルクスワーゲンは2018年6月にアメリカのコロラド州で開催される「パイクスピーク インターナショナル ヒルクライム」に挑む「I.D. R Pikes Peak」をフランス・アレスのサーキットで初披露した。
フォルクスワーゲンは、このサーキットでI.D. R Pikes Peakのシェイクダウンを行う予定で、それに先立ちI.D. R Pikes Peakがワールドプレミアとなった。

すでにお伝えしたとおり、フォルクスワーゲンはこのI.D. R Pikes Peakで、2018年6月24日に開催される「パイクスピーク インターナショナル ヒルクライム」に挑戦する。

「Electric Modified」車両の世界記録は8分57秒118。この記録を更新するために、I.D. R Pikes Peakには2機の電気モーターが搭載される。総出力は500kW(680ps)で、走行に必要なリチウムイオンバッテリーを搭載した状態で車両重量を1100kg以下に抑えるなどして、0-100km/h加速は2.25秒を実現する。これはF1やフォーミュラEよりも速い。

ちなみに、1985年〜87年、フォルクスワーゲンはゴルフ2の改造車でパイクスピークに挑んでいるが、そのときのパワーユニットはツインエンジンだった。


コックピットに収まるのは、フランス人ドライバーのロマン・デュマ。2016年のルマン24時間レースにポルシェチームの一員として参加し、見事優勝を飾る一方、パイクスピークヒルクライムでも、2016年と2017年に総合優勝を果たしている。

ロマン・デュマがどんなタイムを叩き出すのか、楽しみである。


(Text by S.Ubukata)