何故、いまド・ノーマル車の生活をセレクトしたかというと、それはもう、単純に、ルポGTIと出会う前の愛車をイジり過ぎたから。フルチューンでは無いにしろ、わたしの運転レベルを踏まえて考えると、相当イジったクルマだったと思います。一度レーシングドライバーの服部尚貴さんに当時の愛車に乗ってもらう機会があって、試乗してもらったとき「この味付けは玄人好みだねぇー♪ tamaには厳しいんじゃないの?」って言われたことも。
さて、その愛車とは、ニッサン180SX(RPS13)でした。
最初はマフラー交換&コンピュータをちょいとイジってブーストアップ程度で楽しんでいましたが、S15のタービン、インジェクター、R33GT-Rの燃料ポンプが手に入るとついつい食指がのび、そのうちに、エアクリーナーも換えたいなぁとか、ラジエター、インタークーラーも換えたいなぁと。その思いはどんどんと加速し、しまいには、高効率を狙ってパイピング類もワンオフで製作。とうとうブースト1.1kg/㎠時に約320psを発揮するクルマへとステップアップ。さらにサスペンション、クラッチ、LSDと交換し、ホイールは4穴から5穴キットを装着して16インチから17インチに変更。ボディはフルエアロで身をかためました。
さて、その愛車とは、ニッサン180SX(RPS13)でした。
そんななか、さらにチューニング熱を加速させたのが、アメリカ、ネバタ州で開催される「シルバーステイツクラッシックチャレンジレース」への参戦。これは約144kmの公道(砂漠道)を使って行うレースで、1988年に始まったクルマ好きのお祭り的なレース。レースといってもその内容はゴール時点で45分000秒に近い人が勝者!というもので、直接的に競り合うバトルはございません。ただ、平均時速200キロで砂漠道を走るのでミスコースは命とり。
参戦クラスは改造&スピード無制限のクラスから下はド・ノーマルクラスまであり、参戦するクラスに見合う条件を満たしたクルマの用意さえできれば、普通自動車免許で参戦OK。日本からアメリカへ船でクルマを運ぶ手続きは大変だけど、エントリーはホームページからボタンひとつ、ポチっと押せば誰でも参戦可能です。わたしが選んだ参戦クラスは193~225km/hで走るクラス。参戦クラスの車両レギュレーションにあわせるために、6点式のロールバー、バケットシート、6点カムロック式のシートベルトなどの装着が必要で、改造はさらに加速していったというワケです。
そんなワケで勢いと情熱のみで改造した180SXですが、かなりの愛情を注いでいたと思います。いま、ルポGTIをイジらないのは、ある意味、チューニング燃え尽き症候群的な感じからかもしれません。自分の中でやりきった感があって、まだ、その燃え尽き症候群から抜け出せないのかも・・・。
最後に余談となりますが、アメリカ参戦は「どーしてもアメリカの大地を自分のクルマで走りたい!」というとっても単純な衝動にかられて、思わずエントリーしちゃったというもの。改めていま振り返ると、ものすごく無鉄砲だったと思います。
そんなワケで勢いと情熱のみで改造した180SXですが、かなりの愛情を注いでいたと思います。いま、ルポGTIをイジらないのは、ある意味、チューニング燃え尽き症候群的な感じからかもしれません。自分の中でやりきった感があって、まだ、その燃え尽き症候群から抜け出せないのかも・・・。
よくもまぁ、無事にアメリカへ自分のクルマを運んで、レースに出て、砂漠道を横転せずに完走し帰国できたと思います。英語もロクにしゃべれないのに。若さってコワイ(>_<)
かしこ