■いいものができそうな予感
試作品ができあがったという連絡を受け、オグラがゴルフ2のGTIを携えて横浜は都筑のオクヤマ(045-934-5334)を訪ねたのは、1月の19日。
ご覧の通り、今度のオクヤマの試作品はそうした要望に見事に応えている。そればかりか、新たに、ベースから立つステーを2つにし、両端がY字型となるバーとして、さらにステーとバーの組付けは3本のボルトで行なう形にしていて、見るからに剛性が高そう。注目していただきたいのは、ドーナッツ形状のベース板上面には、まだ取り付け穴が少ない点。これは、代替えユーザーのために気配り。前述のように、すでに開いている穴を隠す、あるいはそれを取り付け穴としてそのまま使えるようにと、あえて穴を開けていないのだ。新規に取り付ける人のためには、穴開け推奨ポイントをポンチなどで打っておく予定。至れり尽くせり、というわけだ。
ところが、フィッティングの段になって、いくつかマイナーなトラブルが発生した。ひとつは、右のタワートップにあるエアコンのラインが新しく設けられたステーに干渉してしまうこと。ひとつは、タワーサイド前側の取り付け穴にボルトを通して締め込んでいくと、ベース板の後ろ側が浮き上がってしまうこと。タワーのトップは、決して真っ平らではなかったのだ。それでも、若干の加工を繰り返して、なんとか仮留めの状態まで持っていくと、ほかには特に干渉するところもなく、気がかりだったラジエター・リザーブタンクのキャップもなんなく開けられるということも分かって、一安心。