ゴルフ2がこのところ、面白い存在になりつつあることは多分ご存知だろう。"ライト旧車"という感じで捉えられて、ただのユーズドではない、オシャレなクルマと認識されつつある。ミニや、国産でいえば86(レビン/トレノ)のように、時代を超えて愛される存在になりつつあるのだ。ヨーロッパでは'70年代や'80年代のクルマを
FGXのアイディアが生まれたキッカケは、'08年7月、コックススピード神戸(Tel078-843-2900)の梅原メカからホンモノのGXをもらい受けたことからだろうか。「解体に出す予定ですけど、要ります?」と聞いてきてくれたのだ。オグラは自走を決意、仮ナンバーを借りて、神戸から諏訪へ、そして長野の蓼科牧場駐車場で開催された"ALLE VW FESTA"を取材して東京に戻った。GXのメカメカしい走りを味わった小旅行だった。
この梅原さんのGXは、実に色々な場面でオグラを助けてくれた。そのエンジンは、某VGF誌Vol.18の"GX型に愛を"という企画に使われ、スピニングガレージのストックヤードで長く眠っていた'85年式GXの社会復帰に役立ったし、その三角窓付きドアは、昨年秋に刊行された某LV誌の別冊、某VGF誌の企画"FGXプロジェクト"に使われて、らしい雰囲気を作るのに大いに貢献した。梅原さんのGXは、最終的にはやはり解体ということになってしまったが、その多くの部品はオグラの仕事(ホビ-といわれてしまうかもしれないが)の過程において、なんだかんだと活躍してくれたのである。
実をいえば、オグラのFGXプロジェクトは、昨年秋の別冊、某VGF誌が刊行される前に、すでにスタートしていた。昨年の6月には、ゴルフ2の専門店であるスピニングガレージ(042-770-8455)に協力をお願いし、オグラ手持ちのRV型で1台作り上げてしまう計画が立ち上がっていた。ところが、昨年秋の某VGF誌でも、このプロジェクトを展開することになって、埼玉日高のスタイマー(042-984-1417)にあったRV型を使って、まずは企画を成立させた。こんな経緯があって、スピニングのサポートを得て、本格的にFGXプロジェクトを再始動させたのは昨年の秋になってからだ。
ご存知の方も多いと思うが、昨年秋刊行の某VGF誌の時点では、時間的な、またコスト面での制約もあって、FGXプロジェクトは中途半端のままで終わってしまっている。最大のネックは、RV型にはあって、GX型にはない、サイドプロテクションモールの止め穴を、板金塗装をして埋めなければならないことだった。けっこうな金額になってしまうことは確実。用意した三角窓付ドアの色がソリッドの濃紺だったことから、同色のCLiにそのドアを組み付け、フロントグリルやバンパーをGX型のものにすることで妥協した。
そんなこともあって、サポーテッド・バイ・スピニングガレージのFGXプロジェクトでは、より完璧を求めていくことになったのである。
こうしてこれまでの経緯をまとめてみると、オグラは自身のしつこさに、いま少しあきれている。まあ、しかし、これがクルマ好き、エンスーっていうものだ。次回、後編は、スピニングガレージでの製作記を綴ってみたいと思う。
乞う、ご期待!
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