■そう簡単ではない開発
このタワーバーは、今年1月23日、
このタワーバーは、今年1月23日、
1月時点の試作品は、タワーのサイド前側の取り付け穴にボルトを通して締め込んでいくと、ベース板の後ろ側が浮き上がってしまうことや、向かって左側のタワートップにあるエアコンのラインにステーが干渉してしまうなど、いくつか問題が出た。そこで、ベース板はタワーサイド前側の取り付け穴を省略して、ドーナッツ形状のみとすることを基本に、さらに洗練された改良型を製作することになっていた。が、その後、オクヤマの開発部門は多忙を極めたようで、この汎用タイプの開発は一時棚上げとなってしまうのだ。
バーを脱着可能としたタイプは、この前にも試作されている。一体型と同様の、タワートップ2カ所とタワーサイド前側1カ所に取り付け穴を設けたベースに、左右2本ずつ計4本のボルトでバーを組み付けるというタイプだった。が、これは、スロットルボディ(DOHCエンジンの)のバタフライ軸上端にバーが干渉するのを防ぐため、ややバーの高さを上げたことで、今度はボンネット側に干渉。もうひとつ剛性感に欠けていたことから、ボツになっていた。
■より洗練されたデザインに
開発が一気に進んだのは、オグラが依頼していた一体型のタワーバーの開発がうまくいって、問題となっていたバタフライ軸上端のバー干渉が解消されたためといえそう。オクヤマの開発陣はオーバル形状のバーを前傾(前転)させることで、バタフライ軸上端とのクリアランスを確保したが、このデザインを汎用タイプにも流用する方向となったのだ。
開発が一気に進んだのは、オグラが依頼していた一体型のタワーバーの開発がうまくいって、問題となっていたバタフライ軸上端のバー干渉が解消されたためといえそう。オクヤマの開発陣はオーバル形状のバーを前傾(前転)させることで、バタフライ軸上端とのクリアランスを確保したが、このデザインを汎用タイプにも流用する方向となったのだ。
量産プロトはご覧の通り、1月時点の試作品と比較すると、かなり洗練されている。メインバーのサポートバーは小さな径の棒状となり、ゴツイ印象がなくなった。3つの取り付け穴は、オクヤマが推奨する位置。