大阪は堺の知人から、「オグラさん、桜珈琲をご存知ですか?」という電話をもらった。昨年末、ポロ TSIの燃費テストで堺を折り返し地点としておおよそ1,000㎞を走行した。そのリポートで、なにげなく「なにがあるというわけではなかったが」と書いたのだが、知人はそのあたりが気になっていたらしい。
■ 南大阪でお茶をするなら

連れて行かれたのは、阪和道の堺インターにも近い桜珈琲泉北店だ。堺インターを降り、大阪府道61号線(通称=泉北2号線)を泉北ニュータウン方面に向かってちょっと走ると、左にガストのある交差点。そこを左折すると、やがて泉北店の大きな駐車場、看板も見えてくる。

店内に入って驚いた。陽が降り注ぐ中庭がある!しかも、それは枯山水を思わせるもので、白い小石が敷かれ、大小の岩も組み合わされる。そして、中央に一本のしだれ桜の木。建物はその中庭を間に左右に分かれ、右がノンスモーカー席、左がスモーカー席となっていて、シッカリと分煙。どちらにしても、中庭側は大きなガラスになっていて、その庭をジックリ観賞できる仕組み。内装はいわゆる和モダンで統一されていて、木と白壁が気持ちのよい調和を見せる。落ち着けるのだ。

メニューを見て、再び驚いた。実に多種多様。コーヒーはもちろんだが、紅茶もあるし、セットメニューも多い。桜ワッフルとか桜トーストとかのモーニングがあって、それがドリンク料金に+200~300円で提供されている。サラダやカットフルーツなどなんやかやがつくから、結構食べ応えがありそう。このモーニング、午後2時までというのもウレシイ。それに、目にも鮮やかな色々なスイーツ。コチラにもセットメニューがある。店内の一角には販売コーナーもあって、そんなスイーツのお持ち帰りも可能。パンの類も置く。


この桜珈琲、南大阪方面ではすでにかなりの有名店となっているよう。小さなパンフレットを見てみると、本店が堺市西区にあって、それとほぼ同様の店構えで岸和田店、泉北店と出店してきたらしい。オグラは後日、岸和田店にも行ってみたが、中庭があるという店内のレイアウトはほとんど同じだった。本店の近くには昨年、菓子工房もできたようで、まさにいま発展途上にあるカフェといえそう。なにしろ、その雰囲気のよさと甘ーいスイ-ツで女性のハートをガッチリつかんでいるような気がした。

オグラは決して、堺にはこれといったものがないというような意味で、「なにがあるというわけではなかったが」と記したわけではない。 いうまでもないが、堺には古墳群があるし、商都として栄えた歴史を語る数々の遺産もある。クルマ好きなら、カメラのドイの創業者である故土居君雄氏のBMWコレクションが、堺市文化振興財団で保存されていることもご存知のはずだ。
ただ、このなにげない記述がちょっとした誤解を生んで、桜珈琲を知るキッカケになったという点については、少しばかり喜んでいる。コーヒー好きのオグラとしては、行くところができたという感じだからだ・・・。

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