A:タイヤサイズやホイールサイズの変更を行った場合、タイヤモニターディスプレイを設定する必要があります。
この機能はパンクなどでタイヤの空気圧が下がったことを、メーター内のワーニングランプを点灯させてドライバーに知らせるものです。タイヤやホイールのサイズを変更した場合、走行後にワーニングランプが点灯してしまうことがありますので、タイヤモニターディスプレイの設定を行う必要があります。設定方法は、オーナズマニュアル(取扱説明書)に詳しく記載されていますので参照して下さい。
スピードメーターの設定変更などは基本的に行うことは出来ませんので、タイヤサイズやホイールサイズの変更によりスピードメーターに表示されている速度と実際の速度には多少の誤差が生じる可能性はあります。
インチアップの考え方ですが、基本的にはタイヤの外径をほぼ同じにするようにタイヤを選択します。EOSを例に純正17インチホイール+標準タイヤを基準にして考えた場合は、以下のようにタイヤの偏平率を変更して対応します。また、タイヤの外径が変化することでどの程度の速度差が生じるかを、DSG 5速 1500rpmで一定走行している場合を想定して計算比較してみます。
純正使用タイヤ:235-45-17(外径:644mm)。走行速度は63.43km/hです。
①18インチにインチアップする場合。
タイヤを235-40-18を使用します。外形は645mmになります。
走行速度は63.61km/hです。
②19インチにインチアップする場合。
タイヤを235-35-19を使用します。外形は647mmになります。
走行速度は63.80km/hです。
③20インチにインチアップする場合。
タイヤを235-30-20を使用します。外形は650mmになります。
走行速度は63.99km/hです。
このように、標準タイヤサイズを基準に低偏平化し、ホイールのリム径を大きくするインチアップにおいては、外径も速度差もそれほど大きい変化は起きないことが分かると思います。タイヤの外径はタイヤカタログに記載されていますので、簡単に調べることが出来ます。また、メーカーにより若干の差が生じる場合がありますので、詳しくは各メーカーのカタログを参照してください。
ホイールのインチアップは、ホイールのオフセットやリム幅により、はみ出しや車体との干渉など様々なケースが想定されますので、上記の組み合わせを参考に正規ディーラーやプロショップにてホイールの選定についてアドバイスを受けられることをお勧めします。
純正使用タイヤ:235-45-17(外径:644mm)。走行速度は63.43km/hです。
①18インチにインチアップする場合。
タイヤを235-40-18を使用します。外形は645mmになります。
走行速度は63.61km/hです。
②19インチにインチアップする場合。
タイヤを235-35-19を使用します。外形は647mmになります。
走行速度は63.80km/hです。
③20インチにインチアップする場合。
タイヤを235-30-20を使用します。外形は650mmになります。
走行速度は63.99km/hです。
ホイールのインチアップは、ホイールのオフセットやリム幅により、はみ出しや車体との干渉など様々なケースが想定されますので、上記の組み合わせを参考に正規ディーラーやプロショップにてホイールの選定についてアドバイスを受けられることをお勧めします。