市販のHIDコンバージョンキットやHIDバルブには色温度の単位でケルビンという数値でいろんな種類のバルブが販売されています。ちゃんとしたメーカーの製品であれば必ず車検対応、非対応の表記がありますので確認して購入すれば問題ないと思います。
最近の車両はヘッドライトに光軸を補正する機能が付いてる場合が多くあります。そのようなヘッドライトの光軸を調整する場合は専用のテスターを用いて「基本調整モード」にしてから調整する必要があります。車高を変更したり、ヘッドライトの仕様を変更した場合は必ず調整が必要です。この作業を怠れば光軸が変な方向を向いてしまうなど他の車両に迷惑を掛けたり、車検が通らないなど問題が生じます。ですから、作業を依頼する際は調整をしてもらえるかどうかも確認した方が良いでしょう。
ヘッドライトの基準は、道路運送車両法の保安基準で定められています。細かくは構造や位置まで定めされていますが、今回は純正ヘッドライトのHID化又はHIDバルブ交換についてなので、抵触しそうなところだけご案内しておきます。問題になるのは、光度と色です。
・2灯式ヘッドライトの場合、1灯につき1万5000カンデラ以上の光度が必要。
・4灯式ヘッドライトの場合、1灯につき1万2000カンデラ以上の光度が必要。
・ヘッドライトそのすべてを同時に照射した時の合計最高光度は22万5000カンデラ以内。
・灯光の色は、「白色又は淡黄色」ですべてが同一でなければなりません。
※平成18年以降に生産された車両の灯光の色は「白色のみ」になります。
ちなみに、カンデラは光度を示す単位で、ケルビン数(色温度)が高くても光度が車検の基準に満たない場合もあります。また、ケルビン数が高いと光の色は青くなってきますので、灯光の規定に抵触してしまう場合がありますので注意が必要です。
・4灯式ヘッドライトの場合、1灯につき1万2000カンデラ以上の光度が必要。
・ヘッドライトそのすべてを同時に照射した時の合計最高光度は22万5000カンデラ以内。
・灯光の色は、「白色又は淡黄色」ですべてが同一でなければなりません。
※平成18年以降に生産された車両の灯光の色は「白色のみ」になります。