日本には1993年から1997年まで正規輸入されていた、T4のオーナーズクラブ『Elefantag(エレファンターク)』。



『Elefantag』が発足したのは今から10年以上前の1997年、歴史のあるオーナーズクラブのひとつと言える。発足した当時はまだ、個人でHPを運営している人も珍しい時代だ。クラブ代表の金山さんに『Elefantag』設立の経緯を聞いてみた。「T4はとても珍しいクルマ、周りでT4に乗っている人もほとんどいなかったんです。トラブルがあった場合でもディーラーからは『こんなもんですよ』と言われてしまう状況だった。悔しかったので、T4のオーナー同士で情報を共有してディーラーに対抗しようと思ったのがそもそものきっかけなんです(笑)」金山さんはT4オーナーの情報交換の場としてHP『Garage T4』を開設し、そしてオーナー同士の交流を深めるためにオーナーズクラブ『Elefantag』を設立した。中でも必見なのは『トラブル&メンテナンス会議室』。ここに蓄積されたトラブル情報と対処に関する情報は、『Elefantag』のみならず、すべてのT4オーナーにとってもまさに宝の山と言える存在だ。「この長年蓄積された情報をどのように保存するかが目下の悩みなんです。」と金山さんが言うように、本当に膨大な情報量だ。

『Elefantag』の名付け親は、実は『Elefantag』には、T4のオーナーかT4に興味がある人であれば誰でも入会できる。サイト上では現在、594人のT4メンバーが登録されている。しかし、「登録の申し込みをもらってもHP上に反映されていない人もかなりいる...」ので実際のメンバー数は600人を軽く超える。日本全国45都道府県にメンバーがいるだけではなく、アメリカをはじめとして、海外にもメンバーがいるそうだ。「HPでは都道府県別にもメンバーがわかるようにしました。地方ごとに集まってもらうこともできるようにしてるんです。」

メンバーのT4はまちまちで、同じクルマを見つけるのが大変なぐらいメンバーのクルマのバリエーションは豊富だ。

正規輸入されていたヴァナゴンはもちろん、日本に正規輸入されなかったフェイスリフト後の後期モデル、キャンパー仕様でもドイツ・イギリス・アメリカと改造された国もさまざまだったりする。中には、台湾で組み立てられた珍しいT4もあった。今回掲載している写真を見れば納得していただけるだろう。


『Elefantag』の主な活動は、5月に行うキャンプオフ、12月に行うミーティング、そしてフォルクスワーゲン フェストがある年にはフェストに参加するそうだ。それ以外にも、『Elefantag』にはゴルフ部やバイクのツーリング部などもある。T4をきっかけに知り合ったメンバーが、クルマ以外の共通の趣味でも交流を深めているそうだ。



「仕事ではないから、みんなが楽しくやれればそれでいいと思うんです。嫌な思いをしてまでやる必要もないしね。『Elefantag』には規則も決まりも何もないんです。ゆるいんですよ(笑)毎回オフミではいろいろな人が集まるんですが、みんな自由に思い思いの時間を過ごしています。このゆるさが『Elefantag』のアピールポイントかな。」
以前、とあるフォルクスワーゲンのオーナーズクラブと合同でオフラインミーティングを行った時のこと。『Elefantag』メンバーの自由気ままな様子が、相手方のクラブメンバーにはとても不思議な感じに、しかしどこか楽しそうにも見えたそうだ。これと言ったメンバー同士のトラブルが今までなかったのも、金山さんの人柄と『Elefantag』の自由でゆるい雰囲気のおかげなのだろう。T4オーナーやT4に興味がある方で、まだメンバーになっていない方は是非ともHPをチェック!!ただし、登録申請したけどなかなかHPに反映されない!?などと野暮なことは言わないように。そのあたりも気にしないで、ゆるい気持ちでオフミに参加してみては?


(Text by M.MAKIMURA)

Elefantag URL:
http://www.big.or.jp/~kaz/

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