■ 車種・モデル: Type1 ('67)
■ ボディカラー: ホワイト(詳細不明)
■ 購入時期: 2006年
■ 気に入ってるポイント: 可愛いスタイル、自分にちょうど良いフィーリング
今、湘南エリアで静かなブームとなっている焼酎がある。その名も本格波乗り焼酎「ダンパー」と「ワイプアウト」だ。
「波乗りをする人にはわかると思いますが、敢えて良くないイメージの言葉をつけたんです。」と鈴木さんは説明してくれた。ちなみに「ダンパー」とは、横一線に一気に崩れる波のこと。「ワイプアウト」とはバランスを崩して転倒し、海に落ちること。まるで焼酎に飲み込まれてしまいそうな、とてもインパクトのある名前だ。
「ダンパー」と「ワイプアウト」は環境にやさしいリターナル瓶を使用し、配送する際もダンボールをできるだけ既製品のキレイな箱ではなく、商品入荷時に送られてきたモノを再利用している。また、サーファーの立場から海浜環境を提案するSurfrider Foundation Japan(SFJ)の協力商品に登録されており、売り上げの一部をSFJの活動支援に充てている。ちなみに値段はそれぞれ1,173円(イイナミ)。
webデザインを本業としていた鈴木さんは、2008年1月に一念発起して『Ubacoya(ウバコヤ)』を立ち上げた。「子供が生まれたり、同級生との死別があったり、40歳の節目を目前に今までとは違った視点でいろいろと考えるようになったんです。それでこれからはコツコツと好きなことをやろうと思い、『Ubacoya』を始めました。」『Ubacoya』には焼酎以外にもワインや日本酒もある。サーフボードも置いてある。雑貨も置いてある。夕方になると、近所の小学生向けに駄菓子も置いてある。一言で言えば鈴木さんがすきな物を集めて置いてあるのだ。「1階は雑貨、2階はサーフボード、3階は焼酎、4階は音楽・・・いつかはそんな風にフロアごとに分けれたらと考えています。音楽に興味のある人も、波乗りに興味のある人も、いろいろな人たちが『Ubacoya』に集まり、いろいろな価値を共有できるのが理想です。」
そんな鈴木さんは1967年式のType1に乗っている。「僕が子供の頃、父親が'73年式の白いType1に乗っていたんです。父親にいろいろな所へドライブに連れてってもらいました。18になって免許を取った時に、父親からType1を譲ってもらいました。」子供の頃から、自宅にType1のある生活が当たり前だった鈴木さんにとって、Type1は家族のような存在だ。もちろん鈴木さんの体にはType1のエンジンの音や、ドアを閉めたときの音、室内の雰囲気が染みこんでいる。
その後も鈴木さんは、ゴルフ1やゴルフ2、ヴァナゴンを所有したが、いつかは白いType1に乗りたいと考えていた。しかも、右ハンドルの'67年式を。「'67年式のType1は1年半だけなんです。'67年式はそれ以前とも、それ以降とも違うんです。」鈴木さんは偶然、ワンオーナーで、右ハンドル仕様の白い'67年式Type1を見つけた。走行距離も少なく、屋根つきの車庫にしまっていたType1は探そうにもなかなか見つけることのできない極上の1台といえるだろう。「この前、このクルマに父親を乗せて、買い物に出掛けたんです。昔を思い出してとても喜んでました。僕も嬉しかったです。」
鈴木さんは毎朝、Type1で息子さんを保育園に送るのが日課だそうだ。
「僕が子供の頃に感じたType1のエンジン音やドアを閉めたときの音などを、息子が日々感じていると思うんです。息子にもType1を好きになってほしいし、できることなら息子が免許を取ったらType1を譲ろうと思っています。」極上のコンディションで入手した鈴木さんのType1も、潮風の影響で部分的に錆びだしている。近いうちにボディのメンテナンスを検討中とのこと。いつの日か、白いType1をわが子に譲る日のために。
(Text by M.MAKIMURA)
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