この日の朝は、前日から降り続いた雨が出発時間になっても、まだしとしと降り止まずにいました。今回の走行時間枠はam8:00~10:00。受付はam6:00!?得てしてサーキット走行会は、朝早いのが通例。




とはいえ、さすがにちょっと辛かったのですが、眠る時間があっただけかなりマシな方でした。中には半日近くかけて来る方もいますから、その情熱には頭が下がるばかりです。普段なら走行会の朝に雨が降っているとなんだか損をした気分になります。またアクシデントの確率も上がるので憂鬱になるものですが、この日の僕は実はそうでもありませんでした。なぜなら、タイヤがいつものRE55S(Sタイヤ)ではなく普段履きのルマンLM703(超コンフォートタイヤ)だったため、どっちにしてもタイムアタックは不可能。そして、雨であればたとえSタイヤであってもタイム更新は無理なので、心の中では「しめしめ・・・」的な気分でした。

受付開始時間より30分ほど早く着き工具や荷物を降ろしていると、走行会での我がチームメイトのアウディA3乗りの野崎さんが到着。この野崎さん、ゴルフカップでレースをしていた時からのレース仲間で、なんとレース中のアクシデントでゴルフⅡをひっくり返してしまったにも関わらず修復して次のレースに出てしまうほどの強者です(笑)。「TEAM DSG」(名前は酒の席で、2・3分で決定)を結成して、走行会を楽しんでいます。

走行会やレースにエントリーする際、「車名」や「チーム名」を記入する欄があります。仲の良い仲間と考えたチーム名や、または参加させてもらってるチーム名を記入することで、+αな部分で走行会が楽しくなってきたりします(^^)





今回の走行会は15分×3本。1本目が8:00からスタートしましたが、この時に雨はまだ小降りの状態。今までヨコハマの「ネオバ」とBSの「RE55S」でしか、サーキットを走った経験がありませんでした。だからコンフォートタイヤで走った時のイメージがつきませんでしたが、今回の走行会でよくわかりました。

結論からすると、サーキットはスポーツ走行をする場所なので当たり前ですが、最低でも「スポーツタイヤ」と呼ばれるタイヤで行くべきです。もちろん、絶対にスポーツタイヤ以上で行かなくてはダメ!というわけではありません。しかし、スポーツタイヤでないと走っていて楽しくない上に、怖い思いもします。ブレーキパッドをノーマルで走ることとは比べものにならないくらい、やってはいけなかったようです。「しめしめ・・」なんて考えていたのは大間違いでした。この日は1本目がウェット。2本目は雨が上がり走行中に路面が乾いてきた状態。3本目はドライ。このタイヤであらゆる状況で走れたことは、ある意味いい経験でした。

ウェットではブレーキングがどうのこうのよりも、立ち上がりでよほどゆっくりアクセルを踏まなければ路面を掻いてしまい前には進まず、2本目でようやく少しグリップも出てきたので少しペースを上げる。2.8キロに上がってしまった空気圧を2.3キロに落として3本目を走ってみると、今度はダンロップコーナーや最終コーナーの進入ではタイヤのサイドウォールがグニャっとよじれるような(コンフォートタイヤなのでやわらかいのは当然)状態になってしまい、キッチリ荷重をのせてターンイン・・・なんてことはできませんでした。空気圧を下げなければもう少し良かったのかもしれません。2本目のほうがまだよじれが少なかったので。しかし、こんな空気圧の違いがわかりやすいというのは、ある意味良いトレーニングにはなるかも?(笑)。

(続く)

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