最近、ドイツのメーカーも非常に力を入れているミドルクラスのSUV。BMWがⅩ3を、フォルクワーゲンがティグアンを、メルセデスがGLKを発表してきた中で、ドイツ勢としては最後に登場してきたアウディQ5。
そんな中で、半日ではありましたが栃木にあるテストコースを使い、様々なシチュエーションで最新SUVであるQ5の実力を試せる、しかも発表前に乗れる機会を頂いたので、存分に楽しんできました。
朝8時半に到着し受付に行くと、カラーバリエーションにとんだ、様々な仕様のQ5がズラッと並んでいました。第一印象は、とにかくスマート。特にSラインのフロントグリルはS4の流れを汲むもので非常にカッコいい!面の構成や細かいディテールもアウディらしくとても洗練されていて、自分の中では一連のドイツ製SUVの中では文句なく一番!のスタイルでした。最初に30分ほどQ5のレクチャーと今回のエクスペリエンスのプログラム内容の説明がありました。プログラムは4つのテストコースをグループで順番に試乗するというものでした。
各ステージの内容は・・・
1.スキッドパッド(ウェット路面)ステージにてフルブレーキング、そしてフルブレーキングしながらの障害物回避時のABSテスト。
2.オフロードステージにて地面を相当深く掘った悪路の走破性、また30度近い勾配のあるちょっとした小山の登坂性能テスト。
3.バンクのついた周回路を使っての高速性能テスト。
4.スキッドパッドでの定常円走行時、ESPオン・オフでの挙動テスト。
というものでした。
足回りのセッティングはとても巧みな出来栄えでした。オンロードでは視線の高さ以外にSUVを感じさせることはまずなく、スポーティセダンのような安定感とレスポンスでした。にもかかわらず、オフロードでは相当でこぼこの悪路でも不安感なく、安全で安定感のあるドライビングを誰にでも可能とさせてくれます。ESPを「オフロードモード」にして走れば、たとえどこかのタイヤが浮いてしまう状況でも駆動力を逃がすことなく前に進みます。この「オフロードモード」は、70km/h以下の速度でESPの介入するタイミングが遅くなり、走行性能を乱さない範囲で横滑りやホイールスピンの許容範囲が大きくなります。これにより、ぬかるんだ路面や滑りやすい状況でのトラクション性能とブレーキ性能を高めるそうです。
(続く)
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