そのボードはピットレーンとコースを隔てるコンクリートウォールのすぐ上、チームがサインボードを出すのと同じ高さから出されていました。完全に見落としていました。
そうこうしているうちに4周目にコントロールラインで「黒旗」が出されているのが目に入りました。「自分が黒旗?」と一瞬思い「ドライブスルーペナルティ」に気付かずにいましたた。次の周もやはり「黒旗」が出されています。ピットロードに近いラインを走り、「黒旗」の下にゼッケンボードを見ましたが西日で光ってしまい白い板にしか見えません。ふつうにアウト側のラインを走っていたら見えていたのかもしれません。今までの経験から「黒旗」は当該車にだけ出しその車が過ぎると引っ込めるもの、さらに丁寧な場合はそのドライバーに向けて指差し確認をする・・・ということを思い出し、バックミラーで黒旗が引っ込められているかどうか(出されていれば他のドライバーだと思い)を凝視していました。200キロをはるかに超えたスピードで走りながら。しかし、黒旗は出されたままでした。やはり自分ではないのか・・・?と思いつつまたホームストレートに戻ってくると、まだ黒旗が出されていました。
そうこうしているうちに4周目にコントロールラインで「黒旗」が出されているのが目に入りました。「自分が黒旗?」と一瞬思い「ドライブスルーペナルティ」に気付かずにいましたた。次の周もやはり「黒旗」が出されています。ピットロードに近いラインを走り、「黒旗」の下にゼッケンボードを見ましたが西日で光ってしまい白い板にしか見えません。ふつうにアウト側のラインを走っていたら見えていたのかもしれません。今までの経験から「黒旗」は当該車にだけ出しその車が過ぎると引っ込めるもの、さらに丁寧な場合はそのドライバーに向けて指差し確認をする・・・ということを思い出し、バックミラーで黒旗が引っ込められているかどうか(出されていれば他のドライバーだと思い)を凝視していました。200キロをはるかに超えたスピードで走りながら。しかし、黒旗は出されたままでした。やはり自分ではないのか・・・?と思いつつまたホームストレートに戻ってくると、まだ黒旗が出されていました。
相変わらずゼッケンボードの確認ができず、さらにピッドロードよりのラインを走り、黒旗を出しているオフィシャルに「それは自分なのか?」という意味で大きなアクションで自分に向かって何度も指を刺しました。ところが、このアクションがオフィシャルの方には「了解した」というサインに受け取られてしまっていました。そのまま、毎周同じことを繰り返し、もしかしたら他のポストでも何かサインを出してくれるのではないかと、毎周全ポストに目をやりながら走りました。途中からはレースをやっている気はまったくなくなっていました。黒旗の相手が自分だという確信ができないままレースをやめることはできませんでした。でも、本来はやめなければならないことです。確信がもてなくても相当に可能性が高ければピットに戻るべきなのです。
そして、そのままチェッカーを受け一周をゆっくり走りながらパドックに向かいました。その間、各ポストのオフィシャルの皆さんがレースを称えるように、いつものように大きく手を振ってくれていました。「やはり自分ではなかったのか・・・?」と思いつつ、パドックに入ったとたん現実を突きつけられました。
オフィシャルの男性に、「君は車検場に行く必要は無い。すぐに大会委員長のところへ行きなさい。委員長はお怒りだ」と支持を受けました。VTA(事務局)の方と共に大会委員長の部屋へ行きました。どれほどお怒りになっているのかは一目でわかりました。まず、なぜ「ドライブスーペナルティ」のボードを無視したのか?さらに「黒旗」出されているのを確認したのに何故無視し続けたのか?を聞かれました。誤解があったことも説明させていただきましたが、ゴールラインから追越しをかけてしまったフライング(わざわざブリーフィングで確認しておきながら)、続く「ドライブスルーペナルティ」の見落としは言い訳のしようもないミスでした。誠心誠意謝罪しましたが、これだけ重ねてしまうと相当に厳しい態度を取られざるをえませんでした。レースを始めて以来、これだけ厳しく注意を受けたのは初めてでした。自分の思い込みでルールを勝手に解釈してしまっていたこと(黒旗の出され方。富士スピードウェイは特に引っ込めたりはしないとのことでした)、初歩的なボードの見落としをしてしまっていたこと(コントロールラインでは上にいる人しか見ていなかった)など、あまりの自分自身に対する不甲斐なさと大会委員長の叱咤で、しばらくは立ち直れませんでした。いまだに思い出すと気持ちが凹みます。結局、失格の処分を受け、「フライング」と「ドライブスルーペナルティ無視」の始末書にサインをしコントロールタワーを後にしました。
せめてもの救いは「黒旗」中は淡々と一人で周回を重ねていたので他のドライバーと接触したりなどの直接的な迷惑をかけずに済んだことでした。大会委員の方やVTA事務局の皆さんにはたいへんなご迷惑をかけてしまいました。
ピットに戻り、心配してくれていた家族やご近所さん、そしてチームの皆や他のドライバーの皆さんにも事の成り行きと「失格」についての説明をしました。他のドライバーの皆さんにも本当にご迷惑をかけてしまいました。浜崎さんには「ダサー!」と笑われ、萩原さんには「おかげでポイント稼げた」と笑いながら言われましたが、こんな僕を気遣ってくれてのことでした。大田中選手もスタートでスピードが乗らずに申し訳なかったと言ってくれましたが、まったくそんなことはないのです。友人たちもご近所さんもみな笑顔で迎えてくれました。せっかく応援しに来てくれたのに申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、本当に救われました。ただ、観戦に来てくれた子供にはしばらく顔を向けられませんでした・・・
このレースでは、最も経験したくはない、やってはならない事を二つ同時に経験してしまいました。「失格」と「予選最下位」。今回は多くのことを学びました。「旗」の内容はもちろん統一されていますが、出し方についてはサーキットそれぞれで違うのだということは知りませんでした。これからのレースではオフィシャルからのサインボードを出す位置と「黒旗」などの特定の車に出す旗の出し方(二度と黒旗を出される様なことはしませんが!)を必ず確認しようと心に思いました。予選についても良い勉強になりました。
いつまでも悔やんでばかりもいられません!シリーズポイントは厳しい状況になってしまいましたが、最後のSUGOが11月にあります。しかも最終戦は耐久レース。
まだ何があるかわかりません!過去に無いほどしんどいシリーズになっていますが、最後まであきらめずに走り続けます!なかなか良いレポートができずに申し訳ありませんが、これを見てくださっている皆さんにも最終戦まで応援していただければ幸いです。
このレースでは、最も経験したくはない、やってはならない事を二つ同時に経験してしまいました。「失格」と「予選最下位」。今回は多くのことを学びました。「旗」の内容はもちろん統一されていますが、出し方についてはサーキットそれぞれで違うのだということは知りませんでした。これからのレースではオフィシャルからのサインボードを出す位置と「黒旗」などの特定の車に出す旗の出し方(二度と黒旗を出される様なことはしませんが!)を必ず確認しようと心に思いました。予選についても良い勉強になりました。
いつまでも悔やんでばかりもいられません!シリーズポイントは厳しい状況になってしまいましたが、最後のSUGOが11月にあります。しかも最終戦は耐久レース。