中古車購入後のメインテナンスとしては定番のオイル交換。エンジン、ギアボックス、ディファレンシャルはもちろんのこと、今回はハルデックスカップリングのオイルも交換しました!

(取材協力:maniacs STADIUM

ブレーキまわりのリフレッシュ同様、どうしてもやっておきたいのがオイル類の交換です。ということでまずはエンジンから。


今回使用するエンジンオイルはMOTULの100%化学合成油「8100 X-CESS 5W-40」。オイルとともにオイルフィルターも交換します。オイルフィルターは純正品です。


フロントのアンダーカバーを外して作業開始。オイルパンの裏側にドレンプラグ、オイルパンの手前にオイルフィルターがあります。


エンジンオイルを丁寧に下抜きしたところで、新品のオイルフィルターを装着し、先ほどのMOTUL 8100 X-CESS 5W-40を注入します。


まあ、ここまではよく見る作業なんですが(笑) 次なるはギヤオイルの交換です。マニュアルトランスミッションに加えて、4MOTION(=4WD)ならではのトランスファー(プロペラシャフトにトルクを伝える部分)とリヤデフのギヤオイルを交換します。

下がギヤオイルなんですが、マニュアルトランスミッションとトランスファー用(G 052 171 A2)が右の3本、リヤデフ用(G 052 145 S2)が左の1本になります。いずれも純正ギヤオイルですが、フロントとリヤでは別のギヤオイルが指定されていました。


まずはフロントから。左下の写真は6速マニュアルトランスミッションから、右下がトランスファーからギヤオイルを抜いているところです。


新しいギヤオイルは6速マニュアルギアボックス側から注入します。これで、トランスファー側にも供給されます。


こちらがリヤデフ。トランスファーといいリヤデフといい、4MOTIONはそのぶんメインテナンスの手間が増えるということですね。


そして忘れてはならないのがハルデックスカップリングのメインテナンスです。ハルデックスカップリングはリヤアクスルに取り付けられており、走行状況にあわせて必要なトルクを電子制御の湿式多板クラッチによりリヤに伝えるものです。

そのあたりは後日あらためて解説するとして、ここに使われているオイルとフェルターは定期的な交換が必要です。今回はその両方を替えることに。ともに純正パーツに使用しました。


その際問題になるのがフィルターの取り外し。ゴルフ4 R32の場合、通常の工具では届かない位置にフィルターがあるので、写真のような特殊工具が必要なのです。

maniacsSTADIUMはフォルクスワーゲン/アウディ専門ショップですから、その点は安心です。


古いオイルを抜き、フィルターを交換したら、新しいオイルを注入します。最後に軽く走行し、オイルを行き渡らせたところで油量を調節して作業終了です!


ひととおりオイル交換が終わったところで、ワイパーも新品に交換しました。下の写真はフロントワイパーで、すでにこの当時から"エアロワイパー"が標準でした。


一方、リヤワイパーはパンタグラフ式(下の写真の右)が装着されています。そこで、フロントにあわせてエアロワイパーに交換することに。下の写真の左がゴルフ4用の「
(Text by S.Ubukata)