2026年10月18日、大分県のオートポリスで2026 AUTOBACS SUPER GT Round 7「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」が開催され、#666 seven × seven PORSCHE GT3Rは2位でフィニッシュしたものの、その後、100秒のタイムペナルティを科され、表彰台を逃した。

第7戦のオートポリスには、FIA GT3などが集うGT300クラスには29台がエントリーし、フォルクスワーゲングループ傘下のブランドとしては、PORSCHE 911 GT3R EVOが1台、LAMBORGHINI HURACAN GT3 EVO2が2台参戦している。マシンとドライバーの顔ぶれは次のとおり。

  • #87 OPEN HOUSE Lamborghini GT3……元嶋佑弥/松浦孝亮/川合孝汰
  • #88 VENTENY Lamborghini GT3……小暮卓史/ダニール・クビアト/坂口夏月
  • #666 seven × seven PORSCHE GT3R EVO……スヴェン・ミューラー/渡会太一

公式予選

10月17日、秋晴れのオートポリスでは、ノックアウト方式の予選が行われた。最初のQ1は、#87 OPEN HOUSE Lamborghini GT3、#88 VENTENY Lamborghini GT3、#666 seven × seven PORSCHE GT3R EVOともにB組に参加し、#666 seven × seven PORSCHE GT3R EVOが7番手、#87 OPEN HOUSE Lamborghini GT3が9番手でQ2進出を果たす一方、#88 VENTENY Lamborghini GT3はQ1で敗退し、21番手からのスタートが確定した。

続くQ2では、#666 seven × seven PORSCHE GT3R EVOが1分43秒804で9番手、#87 OPEN HOUSE Lamborghini GT3が1分43秒805で10番手からのスタートとなった。

ポールポジションは、GT300クラスは#61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、GT500クラスは#64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)がそれぞれ獲得している。

決勝

決勝日の18日も絶好のレース日和となったオートポリスでは、13時16分に決勝がスタートした。

GT300クラスのスタートの様子

GT300クラスでは、ポールポジションからスタートした#61 SUBARU BRZ R&D SPORTがトップを守って1コーナーを通過。2番手には#52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)が続き、予選Q1での走行妨害により2グリッド降格のペナルティを受けた#2 HYPER WATER INGING GR86 GT(堤 優威/卜部和久)が3番手に浮上した。

序盤はこの3台による接近戦が繰り広げられた。GT500クラスの車両が追いついてくるなか、13周目には#2 GR86が#52 GR Supraをかわして2番手へ。さらに17周目、第2ヘアピンで61号車BRZをオーバーテイクし、トップに立った。

一方、#61 BRZは翌18周目に#52 GR Supraにも先行を許し、3番手に後退。序盤のトップ争いは#2 GR86がリードする展開となった。

今回の決勝は3時間レースで、2回のピットストップが義務づけられている。そのため、各チームのピット戦略も勝敗を左右する重要な要素となった。

#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(塩津佑介/荒尾創大)や#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)は、7〜8周目という早い段階でピットイン。給油のみを済ませる作戦を採り、ライバルとは異なる戦略で上位進出を狙った。

22周目、13番手から追い上げていた#31 apr LC500h GT(小高一斗/小山美姫/チャーリー・ブルツ)にアクシデントが発生した。ドライブしていた小山のマシンは、さよりんブリッジ先のコーナーで右フロントタイヤが外れ、コースアウト。これによってセーフティカー(SC)が導入された。

28周目にレースが再開されると、各チームが続々とピットイン。34周目には#60 LC500、36周目にはトップを走っていた#2 GR86がピットへ向かった。#52 GR Supraは41周目まで走行を続け、タイヤ無交換で最初のピット作業を終えた。

レース中盤は、ピットインのタイミングの違いから順位が大きく入れ替わった。最初のピットインを遅らせていた#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/木村偉織)がトップに立ち、その後方には#777 D'station Vantage GT3、#5 MC86、#32 ENEOS X PRIME AMG GT3が続いた。

その背後では#52 GR Supraと#2 GR86が再び接近。序盤のトップ争いを演じた2台は、数周にわたってサイド・バイ・サイドの激しいバトルを繰り広げた。

しかし47周目、GT500車両を交えた攻防のなかで#52 GR Supraが汚れた縁石に乗り、姿勢を乱してコースアウト。ウォールに車体右側面を接触させてマシンを破損し、この日2回目のSC導入となった。

2度のSCによって各チームのピット戦略はさらに複雑になり、レース後半に向けて順位は大きく動いていく。GT500クラスが56周目に入ったところでレースは再開された。

その後、トップに立ったのは#360 RUNUP SOL GT-R(荒川 麟/金丸ユウ/田中 篤)だった。2回目のSC導入直前までピットインを遅らせ、SC解除直後に2回目のピット作業を実施する戦略が奏功し、首位に浮上した。

一方、#96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)も巧みなレース運びで順位を上げていた。

予選7番手からスタートした#96は、新田が燃費を意識しながらペースを維持し、40周目まで最初のスティントを引き延ばした。ここで高木にドライバー交代するとともにタイヤも交換。一時はトップに立った。

#96 K-tunes RC F GT3

続いて64周目に2回目のピットインを行い、今度はタイヤを交換せずに短時間で作業を完了。これによって#360に次ぐ実質2番手につけることに成功した。

ここから高木が速さを発揮する。#96 RC F GT3は#360 GT-Rとの差を急速に縮め、わずか3周で追いつくと、オーバーテイクに成功。実質的なトップを奪い返した。その後も高木は安定したペースで後続との差を広げ、#96 K-tunes RC F GT3がトップチェッカーを受けた。

#96にとっては今シーズン初優勝。チームと新田にとっては2019年第3戦鈴鹿以来、高木にとっても2019年第7戦SUGO以来となる久々の勝利となった。

この結果、新田は自身が持つGT300クラス最多勝記録を23勝に更新。高木も通算22勝目を挙げ、歴代2位の記録を伸ばした。

チェッカーフラッグを2番手で受けたのは、#666 seven x seven PORSCHE GT3R EVOだった。しかしレース後、義務ピットインの不足によって競技タイムに100秒加算のペナルティが科され、11位に後退した。これによって#360 RUNUP × SOL GT-Rが2位に繰り上がった。

また、4番手でフィニッシュした#88 VENTENY Lamborghini GT3も、SC中のピットインに伴うドライバー交代によって100秒加算のペナルティを受け、12位に後退。その結果、#65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹)が3位に入った。

最終的なGT300クラスの表彰台は、優勝が#96 K-tunes RC F GT3、2位が#360 RUNUP × SOL GT-R、3位が#65 LEON PYRAMID AMGとなった。

GT300クラス 決勝結果

順位No.マシンドライバー
196K-tunes RC F GT3新田守男/高木真一
2360RUNUP SOL GT-R荒川 麟/金丸ユウ/田中 篤
365LEON PYRAMID AMG蒲生尚弥/菅波冬悟/黒澤治樹
11666seven × seven PORSCHE GT3R EVOスヴェン・ミューラー/渡会太一
1288VENTENY Lamborghini GT3小暮卓史/ダニール・クビアト/坂口夏月
2087OPEN HOUSE Lamborghini GT3元嶋佑弥/松浦孝亮/川合孝汰

GT500クラスのスタートの様子

GT500クラスでは、ポールポジションからスタートした#64 Modulo HRC PRELUDE-GT(大草りき/イゴール・オオムラ・フラガ)が序盤をリード。しかし、7周目に#17 Astemo HRC PRELUDE-GT(塚越広大/野村勇斗)がトップを奪うと、23周目には#12 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が首位に浮上するなど、激しい順位争いが展開された。

レースは2度のセーフティカー導入によって戦況が大きく変化。各チームが異なるピット戦略を採るなか、#100 STANLEY HRC PRELUDE-GT(山本尚貴/牧野任祐)は最初のピットインを45周目まで引き延ばし、さらに58周目に2回目の給油を短時間で済ませる作戦を成功させてトップに浮上した。

終盤は#38 KeePer CERUMO GR Supra(大湯都史樹/小林利徠斗)が猛追。一時は#100との差を1秒以内に縮めたものの、牧野がリードを守り、98周を走り切って優勝を飾った。

#100 STANLEY HRC PRELUDE-GT

#100は第4戦富士以来となる今季2勝目で、昨年に続くオートポリス連覇を達成。また、Honda HRC PRELUDE-GT勢はこれで4連勝となった。

2位には1.36秒差で#38 KeePer CERUMO GR Supra、3位には#23 MOTUL Niterra Z(千代勝正/高星明誠)が入り、Honda、Toyota、Nissanの3メーカーが表彰台を分け合った。

GT500クラス 決勝結果

順位No.マシンドライバー
1100STANLEY HRC PRELUDE-GT山本尚貴/牧野任祐
238KeePer CERUMO GR Supra大湯都史樹/小林利徠斗
323MOTUL Niterra Z千代勝正/高星明誠

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Michinao Ishibashi)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。