2026年8月20日、Porscheはチャリティ活動「Racing for Charity」を通じて、世界各地の重い病気を抱える子どもたちの支援に50万ユーロを寄付すると発表した。2025/2026シーズンからABB FIAフォーミュラE世界選手権に活動の舞台を広げ、Porsche Formula Eチームが決勝レースで1周するごとに400ユーロを積み立てた。
1123周を走破、寄付額は50万ユーロに
Racing for Charityは、Porscheがモータースポーツ活動を社会貢献につなげる取り組みとして、2023年のル・マン24時間レースでスタートした。2025/2026シーズンには初めてフォーミュラEに導入され、Porsche Formula Eチームが決勝レースで1周するごとに400ユーロを寄付する仕組みとした。
ワークスドライバーのパスカル・ウェーレインとニコ・ミュラーは、シーズン全17戦で合計1123周を走破。これにより寄付額は44万9200ユーロとなり、Porscheが50万ユーロ(約8500万円※1ユーロ=170円で換算)に増額した。2023年の活動開始以来、Racing for Charityによる寄付総額は約300万ユーロに達している。
Porsche AGの研究開発担当取締役であるミヒャエル・シュタイナー博士は、「Porscheは社会に何かを還元したいと考えている。そのためRacing for Charityを通じて、世界中の重い病気を抱える子どもたちを支援している。ワークスチームはフォーミュラEで世界選手権のタイトルだけでなく、できるだけ多くの寄付金を集めるためにも戦った」とコメントしている。
3つの非営利団体を通じて子どもたちを支援
寄付金は「Kinderherzen retten e.V.」「Interplast Germany e.V.」「Ferry Porsche Foundation」の3つの非営利団体に提供される。
Kinderherzen rettenは、専門的な医療を受けることが難しい国の子どもたちをドイツに招き、命を救う心臓手術を提供する活動を行っている。Interplast Germanyは、発展途上国や新興国に暮らし、重度のやけどやけが、先天性の変形などを抱える子どもたちに、再建手術や医療を提供。Ferry Porsche Foundationは、子どもや若者を対象に、社会的なつながりや機会の平等を促進する活動に取り組んでいる。
実際に支援を受けたひとりが、タンザニアに住む2歳のラシッドだ。手と前腕の奇形および腫瘍性の変化により生活の質が制限されていたが、Interplast Germanyによる再建手術によって腕を残すことができ、その機能も改善した。
また、エルサルバドル出身のエイミーは、生後8カ月のときにKinderherzen rettenの支援を受け、フライブルクの心臓専門病院で心房中隔の欠損に対する手術を受けた。手術前には発育にも影響が出ていたが、現在は健康に成長しているという。
フォーミュラEもこの活動を支援しており、5月のベルリンE-Prixでは「Better Futures Fund」を通じて、さらに2万5000ユーロを寄付した。
「ポイントを獲れないときでも、すべての周回に意味があった」
Porscheのワークスドライバーであるニコ・ミュラーは、Racing for Charityがレースを戦ううえで新たなモチベーションになったと話す。
「Racing for Charityは、パスカルと僕にとってもうひとつのモチベーションになったよ。世界選手権のポイントを獲得できないときでも、走ったすべての周回に意味があった。僕たちはふたりとも父親だから、この活動にはより強く共感できるんだ。各団体の活動がうまくいくことを願っているよ」
Porscheは2025/2026シーズン、チームおよびマニュファクチャラーのディフェンディングチャンピオンとして、7シーズン目のフォーミュラEに参戦した。
ワークスのPorsche Formula Eチームに加え、米国のカスタマーチームであるアンドレッティ・フォーミュラEが最新世代のGEN3 Evo仕様「Porsche 99X Electric」を使用。さらに、クプラ・キロも前世代のGEN3仕様の99Xを投入した。
PorscheにとってフォーミュラEはタイトルを争う場であると同時に、市販スポーツカーにつながる知見を得る場でもある。そしてRacing for Charityによって、サーキットで刻む1周1周が社会貢献にもつながっている。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Porsche AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。