2026年7月11日〜12日、静岡県の富士スピードウェイで「Japan Cup 2026 Round 3&4 FUJI」が開催され、GT3 Pro-Amクラスに参戦した#27 AWD Racing Audi R8 LMS GT3 EVO IIがレース1で初表彰台を獲得した。
#27 AWD Racing Audi R8 LMS GT3 EVO II
GTマシンによるスプリントレースシリーズとして年々人気が高まるJapan Cup。2026年も、昨年同様、スポーツランドSUGO、富士スピードウェイ、岡山国際サーキット、鈴鹿サーキットで4大会8レースが開催される。
2大会目となる富士スピードウェイには、GT3クラス:13台、GT4クラス:3台の計16台がエントリー。このうち、総合優勝が狙えるGT3 Pro-Amが9台を占めている。
Volkswagenグループ傘下のブランドでは以下の4台が参加した。
- #9 BINGO RACING with LM corsa/Porsche 911 GT3 R[GT3 Pro-Am]……武井真司/笹原右京
- #19 The Spirit of FFF Racing/Lamborghini Huracan GT3 EVO2[GT3 Am]……大蔵峰樹/濱口 弘
- #27 AWD Racing/Audi R8 LMS GT3 EVO II[GT3 Pro-Am]……Jesse Swinimer/Jake Parsons
- #82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE BLVD./Porsche 718 Cayman GT4 RS CS[GT4 Pro-Am]……牧野善知/末廣武士
#9 BINGO RACING with LM corsa/Porsche 911 GT3 R
#19 The Spirit of FFF Racing/Lamborghini Huracan GT3 EVO2
#27 AWD Racing/Audi R8 LMS GT3 EVO II
#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE BLVD./Porsche 718 Cayman GT4 RS CS
Race 1 (Round 3)
7月11日の15時15分、晴天のもとでスタートしたレース1は、ジェントルマンドライバーが各車のスタートを務めた。2周のフォーメーションラップを終えると、ポールポジションの#19 The Spirit of FFF Racing、2番手の#1 Hitotsuyama with CORNES RACING、そして3番手スタートの#88 miracolo TOKYOがスリーワイドで1コーナーへ飛び込む。
#88 miracolo TOKYO McLaren 720S GT3
#88がイン側へ飛び込んで首位をうかがう一方、その攻防をアウト側から見守っていた#1が2台をまとめて抜き去り、一気にトップへ浮上。#19が2番手、#88が3番手、#24 Max Racingが4番手という隊列となった。
しかし、オープニングラップのコカ・コーラコーナーで#96 K-tunes Racingと#66 CARGUY Racingが接触。#96がコース脇でストップしたため、セーフティーカーが導入された。
レース再開後は、#1と#19が後続を引き離しながら一騎打ちを展開。#19は何度もオーバーテイクを仕掛けるが、#1も巧みなディフェンスで首位を守り続ける。緊迫した攻防が続くなか、1コーナーで#19がインへ飛び込んだ際、#19の左フロントと#1の右リヤが接触。両車はスピンを喫し、そのままダメージによりリタイアとなった。優勝を争っていた2台が姿を消すという、波乱の展開となった。
首位争いの2台が脱落したことで、レースは新たな局面を迎える。トップに立った#88の背後には#24が迫り、ピットウィンドウが開くと2台は同時にピットイン。それぞれ5秒と10秒のサクセスペナルティを消化した影響もあり、3番手を走っていた#27 AWD Racingが一時的にトップへ浮上した。
#27 AWD Racing Audi R8 LMS GT3 EVO II
初優勝も期待された#27だったが、後方から迫る#88を抑え切ることはできず、コカ・コーラコーナーで先行を許す。さらに#24にも最終コーナー立ち上がりでかわされ、3番手へ後退したものの、その後は安定した走りでポジションを守り切り、チームにとってうれしい初表彰台を獲得した。
優勝した#88は、SUGO大会での2度の3位表彰台に続く今季初優勝によりランキング首位へ浮上。#24は3戦連続となる2位表彰台を獲得し、ランキングでも首位に1ポイント差まで迫った。一方、GT3 Amクラスでは#45 PONOS RACINGがシーズン初優勝を飾り、無得点に終わった#19に代わってランキングトップに立っている。
GT4クラスは#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE BLVD.が3戦連続のポールトゥウィンを達成し、GT4 Amクラスは#44 TEAM POP RACEが今季2勝目を挙げた。
#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE BLVD./Porsche 718 Cayman GT4 RS CS
Race 2 (Round 4)
7月12日の14時55分にスタートしたレース2は、プロドライバーがスタートを担当。2周のフォーメーションラップを経てスタートが切られると、ポールポジションの#1 Hitotsuyama with CORNES RACINGは1コーナーで首位を守る。しかし、3番手スタートの#9 BINGO RACING with LM Corsaが935号車GALAHRACINGをアウト側からかわして2位に浮上した。
#1 Hitotsuyama with CORNES RACING Ferrari 296 GT3
後方では#27 AWD Racingと#181 NORIK RACINGが接触し、#181がスピン。このアクシデントでコース上にデブリが散乱したため、セーフティーカーが導入された。なお、#27には後にドライブスルーペナルティが科されている。
レース再開では思わぬドラマが待っていた。#1の川端伸太郎はリスタートの手順を誤って解釈していたため、再開直後に十分な加速ができず、#9、#935、さらに#88 miracolo TOKYOに次々と先行を許し、一気に4番手まで順位を下げてしまう。
首位に立った#9は、ドライバー交代までにできるだけリードを広げようとペースを上げたものの、#935が食い下がり、大きな差を築くことはできない。上位のPro-Am勢はプロドライバーの走行時間を最大限活用するため、ピットウィンドウ終了直前までスティントを引っ張る戦略を採った。
ピットイン時点では#9、#935、#88、#1、#96、#24の順だったが、#88と#24にはそれぞれ15秒、10秒のサクセスペナルティが課されていたため、実質的には#96が3番手へ浮上する展開となった。レース1で接触リタイアに終わった#96に表彰台獲得の期待が高まったが、ピットストップタイム不足により1秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを受け、追い上げは実らなかった。
その一方で、着実に順位を回復してきた#1は、トップを走る#9との差を詰めると、残り15分で勝負を仕掛ける。1コーナーで鮮やかなオーバーテイクを決めて首位を奪還すると、そのまま後続を引き離してトップチェッカー。リスタートでの失敗を乗り越え、ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を飾るとともに、レース1の悔しさを晴らした。
2位には#24 Max Racingが入り、開幕戦から4戦連続となる2位表彰台を獲得。優勝こそ届いていないものの、安定した成績でランキングトップの72ポイントを維持した。3位には#9 BINGO RACING with LM Corsaが入り、表彰台を獲得している。
#9 BINGO RACING with LM corsa/Porsche 911 GT3 R
GT3 Amクラスでは、レース1で#1と接触した#19がクラス優勝を達成。両者とも前日の悔しさを払拭する結果となり、週末を好成績で締めくくった。一方、ランキングでは#45 PONOS RACINGが79ポイントで首位を守り、#19は75ポイントで4ポイント差の2位につけている。
GT4クラスでは#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE BLVD.が開幕から4連勝を達成。GT4 Amクラスでは、今大会がデビュー戦となった#29 E-NEEDS RACINGが初優勝を飾り、記念すべき初勝利を手にした。
#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE BLVD./Porsche 718 Cayman GT4 RS CS
次の第3戦は、8月28日〜30日に岡山国際サーキットにおいて、GT World Challenge Asia powered by AWSとの併催となる。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Satoshi Ubukata)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。