毎年恒例の「JAIA輸入車試乗会」で試乗したもう一台は、マニュアルトランスミッション搭載の「Porsche 911 Carrera T」でした。マニュアル車を運転するのはいつ以来だろう!?
マニュアル車を所有していない私にとって、マニュアル車を扱う機会は最近めっきり減りました。実際、2025年の記録を見ると、一度も乗っていません。マニュアルが苦手どころが、かつてはマニュアル仕様を好んで選び、4年前まではマニュアル車が手元になった私としては、なんともさびしいかぎりです。
それだけに、911 Carrera Tに乗るのが楽しみでした!
今回試乗したのは、2024年10月に日本でも受注がスタートした後期型(992.2)の911 Carrera T。ナンバーを見ればわかるとおり、ひとあし先にフェルさんが試乗したのと同じ車両です。
さっそく運転席に座ると、ウッドのシフトレバーに目を奪われます。写真で見たときには、インテリアの雰囲気からすこし浮いているように思えましたが、実物はインテリアに馴染んでいて、むしろこの演出がうれしいくらい。
例によってアイドリングのままクラッチをつなぐと、ごく低回転からトルクに余裕ある3L水平対向6気筒ターボは、いとも簡単に動き始めます。アクセルペダルを踏んで少しスピードが上がったところで、くだんのシフトレバーを手前にたぐり寄せると、コクっと入る感触がとても心地よく、もうこれだけで幸せな気持ちになれます(笑)
燃費に悪いことはわかっていても、シフトタイミングを遅らせてエンジンを高回転まで回せば、フラット6ならではのサウンドでコックピットが包まれ、これまた幸せな時間。こんなクルマが手元にあったら、用もないのに毎日どこかに出かけてしまいそうです。
しかも後期型の911 Carrera Tではカブリオレが選べるようになり、終のクルマとしてはまさに理想の一台です。
とはいえ、911 Carrera T CabrioletもCoupeもたぶん無理なので、「up! GTI」を手に入れてマニュアル車を楽しみたいなと、このところ中古車専門サイトをチェックする時間が増えている私です。
911 Carrera Tのおかげで、いい夢を見させてもらえました(笑)
(Text & Photos by Satoshi Ubukata)