2025年12月4日、ポルシェジャパンは「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー(JCOTY)」の最終選考において、2部門同時受賞という快挙を成し遂げた。

テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーには新型「911 Carerra GTS(T-Hybrid)」が選出され、さらに「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京(PEC東京)」が日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞を受賞した。ポルシェとしてはJCOTY46年の歴史の中で初めての受賞であり、同時受賞はブランドにとって歴史的な出来事となった。

テクノロジー賞:電動化を進めた新型911が高評価

テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーに輝いたのは、今年国内導入が始まった「911カレラGTS」。同車はポルシェ911として初めて新開発マイルドハイブリッドシステム「T-Hybrid」を採用し、パフォーマンスと効率を高次元で両立した点が高く評価された。

T-Hybridは軽量コンパクトな電動化システムにより、911のアイデンティティであるリアエンジン・スポーツカーの特性を損なうことなく動力性能を向上させたことが特徴で、ポルシェの電動化戦略における重要なマイルストーンとなっている。

特別賞:PEC東京が示す「スポーツカー文化の開かれたプラットフォーム」

実行委員会特別賞に選出されたPEC東京は、千葉県木更津市に位置するPorscheの大型体験施設であり、世界9番目(現在10か所)の拠点として2021年にオープンした。単なるドライビング施設にとどまらず、地域共生・教育・ブランド体験を柱とする活動が高い社会的価値を生んでいると評価された。

木更津市との連携による地域活性化プロジェクト、学校給食に向けた有機米支援、ブルーベリーRUNイベント、さらにはふるさと納税返礼品としての独自プログラム提供など、地域とともに歩む姿勢は「自動車文化の新しいモデルケース」として注目されている。

ポルシェジャパンのイモー・ブッシュマン社長は今回の受賞について、「初めてポルシェが2つの賞を受賞し大変光栄。30周年の節目の年に日本の成熟した自動車文化に評価いただき非常に喜ばしい」とコメント。また、今後もスポーツカー文化とモビリティ社会への貢献を続けていく姿勢を示した。

ブランドの存在感を強める日本市場での二冠

今回の結果は、

  • 電動化とスポーツカー性能を両立する技術力(911 T-Hybrid)
  • 地域社会とともに自動車文化を育てる活動(PEC東京)
    という双方が高く評価されたことを意味する。

日本でのブランド支持層が拡大しているPorscheにとって、今回のJCOTY二部門受賞は今後の戦略を後押しする象徴的な出来事となった。

ポルシェジャパンは引き続き、スポーツカーの魅力と新しいモビリティ文化の創出に向けた活動を進めていく構えだ。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Porsche Japan)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。