2025年10月26日、岡山県の岡山国際サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE 第6戦「スーパー耐久レースin岡山」のGroup.1の決勝が行われ、ST-Xクラスに参戦した#666 seven x seven PORSCHE GT3Rが総合優勝した。
GT3車両が争うST-Xクラスには、PORSCHE 911 GT3Rに加えて、Mercedes-AMG GT3、LEXUS RC F GT3、Aston Martin Vantage GT3、Nissan GT-Rの5モデル、6台がエントリーした。
一方、GT4が競うST-Zクラスは11台がエントリーし、Porscheは#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSが、Audiは#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4が名を連ねている。
ST-TCRには5台がエントリーし、Audiは#430 エヴァRT初号機 RS3 LMS、そしてフォルクスワーゲングループ傘下のCupraは#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRがレースに臨んでいる。
2台がエントリーしたST-1クラスでは、#47 D'station Porsche 992がトップを狙う。
決勝レースは13時30分にスタートが切られ、総合優勝を競うST-Xクラスは、ポールポジションの#666 seven x seven PORSCHE GT3Rがホールショットを決めるが、オープニングラップ途中で、いま乗りに乗る若手ドライバー・小林利徠斗が駆る#31 DENSO LEXUS RC F GT3がトップを奪うと、すぐに後続を引き離し、独走態勢に持ち込んでいった。
レース中盤までレースをリードしていた#31 DENSO LEXUS RC F GT3だが、#666 seven x seven PORSCHE GT3Rの渡会太一が#31 DENSO LEXUS RC F GT3を捕らえて首位に立つと、その後、ドライバー交替した藤波清斗がポジションを守り、第6戦のウイナーとなった。2位は#31 DENSO LEXUS RC F GT3、3位はD'station Vantage GT3だった。
ST-Zクラスは、クラスポールからスタートした#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4が序盤のレースをリードし、1回目のドライバー交替を終えたあとも快走を続ける。
ところが、1回目のピットストップでピット作業違反があり、ドライブスルーペナルティが科されたことで、それまで稼いだマージンを失うことになる。それでもトップを守っていた#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4だったが、残り時間1時間でドライバー交替をしたあとは、#26 raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4がトップを守り続ける。
クラス2位に後退した#34 TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4は、その後、#20 NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zと#52 埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2にかわされ、4位でフィニッシュした。
#22 EBI GROUP Cayman GT4 RS CSはレース終盤まで表彰台を狙えるポジションを走行していたものの、マシントラブルに見舞われ大きく順位を落とし、最終的にはクラス8番手での完走となった。
ST-TCRでは、クラス3番手からスタートした#19 BRP★NUTEC 制動屋 CUPRA TCRがマシントラブルに見舞われ28周目に姿を消す。一方、#430 エヴァRT初号機 RS3 LMSは順調に周回を重ねて2位でフィニッシュ。優勝は#98 WAIMARAMA Elantra N TCRとなった。
ST-1クラスは、#47 D'station Porsche 992が#2 シンティアム アップル KTMに20秒差をつけてクラス優勝を果たしている。
次回の最終戦・第7戦は11月15日〜16日、静岡県の富士スピードウェイで開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata)