2025年10月19日、大分県のAUTOPOLISにおいて2025 AUTOBACS SUPER GT Round 7「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」が開催され、GT300クラスでは#666 seven × seven PORSCHE GT3Rが初勝利を収めた。
FIA GT3などが集うGT300クラスには27台がエントリーし、フォルクスワーゲングループ傘下のブランドとしては、PORSCHE 911 GT3Rが1台、LAMBORGHINI HURACAN GT3が2台参戦している。マシンとドライバーの顔ぶれは次のとおり。
- #0 VENTENY Lamborghini GT3……小暮卓史/元嶋佑弥
- #87 METALIVE S Lamborghini GT3……松浦孝亮/坂口夏月
- #666 seven × seven PORSCHE GT3R……ハリー・キング/藤波清斗/近藤 翼
#0 VENTENY Lamborghini GT3
#87 METALIVE S Lamborghini GT3
#666 seven × seven PORSCHE GT3R
公式予選
10月18日の午後、AUTOPOLISでは、路面がドライからウェットに変わる難しいコンディションのもと、ノックアウト方式の予選が行われた。最初に行われたQ1 A組では、#666 seven × seven PORSCHE GT3Rのキング選手が1分41秒017の5番手、Q1 B組では、#0 VENTENY Lamborghini GT3の元嶋選手が1分44秒456でトップ、#87 METALIVE S Lamborghini GT3の松浦選手が1分44秒876の5番手で、いずれもQ2進出を果たす。
Q2では、#0 VENTENY Lamborghini GT3の小暮選手が1分44秒070でクラス2番手。一方、#666 seven × seven PORSCHE GT3Rの藤波選手は1分45秒147でクラス5番手から、#87 METALIVE S Lamborghini GT3の坂口選手は1分45秒215でクラス6番手からのスタートとなった。
GT300クラスのポールポジションは#7 CARGUY FERRARI 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)が、GT500クラスは#3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)がそれぞれ獲得している。
決勝
午後1時16分、交通安全啓発のパレードラップを経て3時間のレースがスタート。ホールショットを奪ったのはポールの#7 CARGUY FERRARI 296 GT3で、小林選手が2番手の#0 VENTENY Lamborghini GT3を突き放す。序盤3周で3.4秒の差を築き、安定したペースでレースをリードした。
しかし12周目、GT500車両のアクシデントによりフルコースイエロー(FCY)からセーフティカー(SC)が導入。#7 CARGUY FERRARI 296 GT3のリードは一旦リセットされたが、リスタート後も小林選手は再びリードを広げた。
燃料補給を含む2回のピットストップが義務付けられた3時間レースは、戦略の違いが順位を左右した。SC明けの15周目から各チームが動きを見せ、トップの7号車は28周を終えてピットインし、小林選手からオサリバン選手に交代。
2番手の#0 VENTENY Lamborghini GT3は翌周にピットに入り、タイヤをリヤ2輪のみ交換して時間を短縮。この作戦で実質トップに立ち、#7 CARGUY FERRARI 296 GT3とテール・トゥ・ノーズの攻防を繰り広げる。さらに#87 METALIVE S Lamborghini GT3、#26 ANEST IWATA RC F GT3、#2 GR86 GT、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rなどが上位争いに加わり、中盤戦は一進一退の攻防となった。
56周目、トップの#0 VENTENY Lamborghini GT3が小暮選手に交代するタイミングで、GT-Rがピット出口でストップし再びFCY。このタイミングが幸いし、#0 VENTENY Lamborghini GTはライバルに対してリードを広げた。
しかし運命は再び#0 VENTENY Lamborghini GT3に試練を与える。FCY中の速度違反と黄旗区間での追い越しにより、2度のドライブスルーペナルティが科されて3番手に後退。トップは再び#7 CARGUY FERRARI 296 GT3に戻った。
終盤、#7 CARGUY FERRARI 296 GT3は安定した走りを見せていたが、こちらにも黄旗区間での追い越し違反が発覚し、同様にドライブスルーペナルティを受ける。それでも一定のマージンを確保しており、ピット作業後も首位を維持していた。
ところがレース残り8分、#7 CARGUY FERRARI 296 GT3は燃料不足の恐れから緊急ピットイン。最小限の給油でコースに戻るも順位を落とし、トップは#666 seven × seven PORSCHE GT3Rに交代。キング選手が冷静にラストスティントを走り抜き、初参戦チームに初優勝をもたらした。
一方、#0 VENTENY Lamborghini GT3は3番手、#87 METALIVE S Lamborghini GT3は9番手でそれぞれレースを終えている。
GT300クラス 決勝結果
順位 | No. | マシン | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | 666 | seven × seven PORSCHE GT3R | ハリー・キング/藤波清斗/近藤 翼 |
2 | 7 | CARGUY FERRARI 296 GT3 | ザック・オサリバン/小林利徠斗 |
3 | 0 | VENTENY Lamborghini GT3 | 小暮卓史/元嶋佑弥 |
9 | 87 | METALIVE S Lamborghini GT3 | 松浦孝亮/坂口夏月 |
#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT
GT500クラスでは#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)が予選12位から逆転勝利を収め、今季初優勝を挙げた。
GT500クラス 決勝結果
順位 | No. | マシン | ドライバー |
---|---|---|---|
1 | 100 | リアライズコーポレーション ADVAN Z | 山本尚貴/牧野任祐 |
2 | 64 | Modulo CIVIC TYPE R-GT | 伊沢拓也/大草りき |
3 | 16 | ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16 | 大津弘樹/佐藤 蓮 |
次の最終戦(第8戦)は11月2日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催される。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by MIchinao Ishibashi)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。