2025年6月13日〜15日、宮城県のスポーツランドSUGOで「Japan Cup 2025 Round 1&2 SUGO」が開催され、GT3 Pro-Amクラスに参戦した#666 seven x seven Racing Porsche 911 GT3 Rはレース1、レース2ともに4位でフィニッシュした。
GTマシンによるスプリントレースシリーズとして年々人気が高まるJapan Cup。2025年は、スポーツランドSUGO、富士スピードウェイ、岡山国際サーキット、鈴鹿サーキットで4大会8レースが開催される。
シーズン開幕となるスポーツランドSUGOには、GT3クラス：13台、GTCクラス：2台、GT4クラス：3台の計18台がエントリー。このうち、総合優勝が狙えるGT3 Pro-Amが9台を占めている。
Porsche勢は以下の4台が参加した。
- #666 seven x seven Racing/Porsche 911 GT3 R(992)[GT3 Pro-Am]……Bankcy／藤波清斗
- #17 HIPOINT RACING/Porsche 911 GT3 Cup 991[GTC Am]……今野 智／古谷知久
- #888 BINGO Racing/Porsche 911 GT3 Cup 992[GTC Am]……タイガー・ウー
- #82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE Blvd./Porsche 718 Cayman GT4 RS CS[Silver-Am]……牧野善知／藤原大暉
#666 seven x seven Racing/Porsche 911 GT3 R(992)
#17 HIPOINT RACING/Porsche 911 GT3 Cup 991
#888 BINGO Racing/Porsche 911 GT3 Cup 992
#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE Blvd./Porsche 718 Cayman GT4 RS CS
Race 1
6月15日、10時30分からレース1が行われた。スターティンググリッドは前日の14日の予選1により決定され、ポールポジションはGT3 Pro-Amクラスの#18 TEAM UPGARAGE with ACR/Ferrari 296 GT3（Akita／小林崇志）が獲得。#666 seven x seven Racingはクラス8番手の9番グリッド、#888 BINGO Racingはクラス1番手の13番グリッド、#17 HIPOINT RACINGはクラス2番手の16番グリッド、#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE Blvd.はクラス2番手の17番グリッドからそれぞれスタートする。
ローリングスタートで戦いの火蓋が切られた決勝は、ポールポジションの#18 TEAM UPGARAGE with ACRのAkitaがホールショットを決めるが、3周目には2番グリッドからスタートした#24 Max Racing/Mercedes-AMG GT3 Evoの内田優大がトップに浮上する。その後方では、#296 Hitotsuyama with CORNES RACING/Ferrari 296 GT3の都筑晶裕、#9 BINGO RACING with LM corsa/Ferrari 296 GT3の武井真司、#555 Maezawa Racing/Ferrari 296 GT3の前澤友作、#45 PONOS RACING/Ferrari 296 GT3の辻子依旦が3位争いを繰り広げる。
ところが12周目、#555 Maezawa Racingの前澤がコースオフしたことから、13周目には車両回収のためにFCY（フルコースイエロー）が導入され、その直後から各マシンがドライバー交替のために続々とピットイン。レースがリスタートした22周目の時点では、トップが#296 Hitotsuyama with CORNES RACINGの川端伸太朗に変わっており、これを#9 BINGO RACING with LM corsaの笹原右京、#666 seven x seven Racingの藤波清斗、#45 PONOS RACINGのケイ・コッツオリーノが追う展開となった。
すると25周目、#9 BINGO RACING with LM corsaの笹原が#296 Hitotsuyama with CORNES RACINGの川端をかわしてトップに浮上。また、#45 PONOS RACINGのコッツオリーノも#666 seven x seven Racingの藤波をパスして3位にポジションを上げる。#45 PONOS RACINGのコッツオリーノの勢いは止まらず29周目には#296 Hitotsuyama with CORNES RACINGの川端から2位を奪った。
レースは36周目にファイナルラップを迎え、#9 BINGO RACING with LM corsaの笹原が優勝。2位が#45 PONOS RACINGのコッツオリーノ、3位が#296 Hitotsuyama with CORNES RACINGの川端で、#666 seven x seven Racingの藤波は惜しくも4位に留まった。
#9 BINGO RACING with LM corsa/Ferrari 296 GT3
GT4クラスは、#39 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIA/Toyota GR Supra GT4 Evo 2（ハリダルマ・マノッポ／野中誠太）がポールトゥウィンを果たし、#82 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSがクラス2位でフィニッシュした。
GTCクラスは、ポルシェカレラカップジャパンでも活躍する#888 BINGO Racingのタイガー・ウーがクラス優勝。#17 HIPOINT RACINGはクラス2位で完走を果たした。
Race 2
6月15日、15時15分からレース2が行われた。スターティンググリッドは前日の14日の予選2により決定され、ポールポジションはGT3 Pro-Amクラスの#9 BINGO RACING with LM corsa/Ferrari 296 GT3（武井真司／笹原右京）が獲得。#666 seven x seven Racingはクラス8番手の8番グリッド、#888 BINGO Racingはクラス1番手の12番グリッド、#82 ZENKO RS GARAGE with SUNRISE Blvd.はクラス2番手の14番グリッド、#17 HIPOINT RACINGはクラス2番手の17番グリッドからそれぞれスタートする。
レースはスタート直後の1コーナーで4台が絡むアクシデントがあり、トップの#9 BINGO RACING with LM corsaの笹原、2位の#18 TEAM UPGARAGE with ACRの小林、3位の#24 Max Racing/Mercedes-AMG GT3 Evoの元嶋佑弥はポジションを維持したものの、#666 seven x seven Racingの藤波は12番手まで後退。一方、#888 BINGO Racingのウーは総合8番手までポジションを上げることになった。
その後、3周目に#18 TEAM UPGARAGE with ACRの小林がオーバーランする隙に#24 Max Racingの元嶋が2位、#296 Hitotsuyama with CORNES RACINGの川端が3位にそれぞれポジションを上げ、レースは折り返しを迎える。
アクシデントにともない導入されたセーフティカーランが解除された28周目、内田優大に交替した#24 Max Racingがトップを奪取し、これを#9 BINGO RACING with LM corsaの武井と#296 Hitotsuyama with CORNES RACINGの都筑が追うがポジションは変わらず、#24 Max Racingがレース2を制した。#666 seven x seven RacingのBankcyは34周目に4位にポジションを上げたが、このレース2でも表彰台を逃した。
#24 Max Racing/Mercedes-AMG GT3 Evo
GT4クラスは、#39 TOYOTA GAZOO RACING INDONESIAが2戦連続のポールトゥウィンを果たし、#82 Porsche 718 Cayman GT4 RS CSがクラス2位でフィニッシュした。
GTCクラスは、#888 BINGO Racingのウーがクラス優勝。#17 HIPOINT RACINGはクラス2位でこれに続いた。
次の第2戦は、7月11日〜13日に静岡県の富士スピードウェイで開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by Michinao Ishibashi, Satoshi Ubukata)