2025年4月5日〜6日、F1日本GPが開催された三重県の鈴鹿サーキットで、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)2025シリーズ第1戦と第2戦が行われ、初参戦の#7 卜部和久選手が開幕戦を、#78 木村偉織選手が第2戦をそれぞれ制した。
2001年の初開催から今年で25年目を迎えるPCCJ。昨年に引き続きType 992の「Porsche 911 GT3 Cup」で争われるシリーズは、「プロクラス(Pro)」、「プロアマクラス(ProAm)」、「アマクラス(Am)」の3クラスの混走で、5大会11レースが行われる。
開幕戦
第1戦の決勝は4月5日17時から開催された。これに先立ち、同日午前に行われた予選では、2024年プロクラスで優勝した#60 伊東黎明選手がポールポジションを獲得し、2番手に#7 卜部選手、3番手に#78 木村選手が続いている。
スタンディングスタートで戦いの火蓋が切られたレースは、ポールポジションの#60 伊東選手がホールショットを決め、これを#7 卜部選手が追うことになったが、その後、後方のアクシデントによりセーフティカーが導入。レースは5周目にリスタートとなるが、2番手に着けていた#7 卜部選手がその周の最終コーナーで#60 伊東選手をパスしてトップに踊り出、さらに#78 木村選手も#60 伊東選手をかわして2位に浮上した。
トップに立った#7 卜部選手はそのまま後続を引き離し、PCCJ初レースで優勝。一方、#78 木村選手は9周目のデグナーでミスしたところを#60 伊東選手と#99 渡会太一選手にパスされポジションダウン。その結果、#7 卜部選手とともに、2位の#60 伊東選手と3位の#99 渡会選手が表彰台を獲得した。
ポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤 樹選手は総合8位でレースを終えている。
プロアマクラスは#23 HIROBON選手がポール・トゥ・ウィンを遂げ、アマクラスは総合6番手からスタートした#16 Hiro選手が、総合5番手にポジションを上げてクラス優勝を果たした。
第2戦
第2戦のスターティンググリッドは、5日午前の行われた予選のセカンドベストタイムで決定され、ポールポジションは#7 卜部選手が獲得。2番手が#99 渡会選手、3番手が#60 伊東選手という順だ。
第2戦の決勝は6日11時にフォーメーションラップがスタート。前夜からの雨は上がったものの、路面はウェットという状況で、プロアマクラスは#23 HIROBON選手を除いてレインタイヤで決勝に臨んだ。
レースは、序盤はポールポジションからスタートした#7 卜部選手がトップを守る一方、2周目に#60 伊東選手、5周目に#99 渡会選手がコースオフしてそれぞれポジションダウン。これにかわり#78 木村選手が順位を上げ、その勢いのままトップを奪った。SUPER GTやSUPER FOMULAで活躍する#78 木村選手はそのまま後続を引き離す走りで優勝。これに、#7 卜部選手、#60 伊東選手が続いた。
プロアマクラスは、ポールポジションの#23 HIROBON選手がスタートでポジションを落とす一方、#66 BANKCYがクラストップに踊り出て、最後までポジションを守り抜いた。プロアマクラスでは、開幕戦に続き#16 Hiro選手が、総合5番手でフィニッシュし、2連勝を遂げている。
次のPCCJ第3-5戦は、5月24日〜25日(日)、岡山県の岡山国際サーキットで開催される。
(Text by Satoshi Ubukata / Photos by PCCJ)