ポルシェジャパン株式会社とポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、2024年7⽉20⽇、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第6戦の決勝を富士スピードウェイ(静岡県)で 開催した。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)

天候:曇り 路面:ドライ 気温:32度 路面:41度(レーススタート時)
            

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)

7月20日の午前中に行われたPCCJ第6戦の予選で、ポールポジションを獲得したのはランキングトップの#60 伊東黎明選手。

#60 伊東黎明選手

そして2番手はランキング2位の#7 山田遼選手、3番手は昨年のポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)GT3-Iクラスチャンピオンの#90 呉良亮選手、4番手は今年のポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 平安山良馬選手。

#90 呉良亮選手

プロアマクラスのポールポジションは#9 武井真司選手、アマクラスのポールポジションは#88 Tiger Wu選手となった。

#10 MOTOKI選手

第6戦決勝は16時35分からフォーメーションラップが開始された。再び全車がグリッドに整列し、シグナルレッドがブラックアウトとなりスタートが切られる。

#66 BANKCY選手

2番手グリッドから#7 山田選手が好スタートを決めて、#60 伊東選手を抑えて1コーナーを駆け抜けていく。ここまでの5戦は、ポールポジションの#60 伊東選手がスタートからゴールまでトップを守りきっていたため、今シーズン初の展開となる。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)

しかし、トップに立った#7 山田選手は逃げ切り態勢を築きたいと焦ったのか、最終コーナー手前で一瞬体制を崩してしまう。#60 伊東選手は、そのミスを見逃さず最終コーナーでオーバーテイクに成功し、トップでホームストレートを駆け抜ける。そこからは、#60 伊東選手が自分のペースで周回を重ねて2番手以下との差を徐々に広げていき、15周のレースを終えた時のタイム差は4秒134と独走で今シーズン6勝目を飾る。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)オーバーオール表彰式

「今日のスタートは決して悪くなかったので、山田選手に行かれたという感じだったのですが、焦らずにバトルを制して前に出ることができました。今回は練習走行からチームと色々と調整してきたことがうまく決まっていたので、その後のペースはとても良くて勝つことができました。明日はスタートからトップを守りきって優勝できるように頑張ります」と、#60 伊東選手は早くも明日の連勝に照準を合わせる。

#60 伊東黎明選手、#7山田遼選手、#90 呉良亮選手

2位に終わった#7 山田選手は「スタートを決めてトップの座を明け渡すまいと頑張ったのですが、ちょっとミスをしてやられてしまいました。でも、その後のペースは伊東選手の方が速くて着いていけなかったのが悔しいですね。明日こそ……」と、第7戦でのリベンジを誓う。3位の#90 呉は「レース中の細かいミスが多かったことで、その積み重ねでトップ2台から離されてしまったと思います。明日はグリッド2番手からのスタートなので、気持ちを切り替えて挑みたいと思います」と語る。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)プロアマクラス表彰式

プロアマクラスはクラス2番手の#10 MOTOKI選手が好スタートを決め、プロクラスの4台に続く総合5番手のクラストップで周回を重ねていく。ライバルの#9 武井選手はスタートでミスして順位を落とし、アマクラスの#88 Tiger Wu選手にも前に行かれてしまい総合7位に。しかも、#9 武井選手は#88 Tiger Wu選手を攻略するのに時間を要し、9周目でようやく総合6番手に順位を上げてクラストップの#10 MOTOKI選手を猛追。そして、14周目の1コーナーで#10 MOTOKI選手の背後に迫りプレッシャーを掛けると、ラストラップのミスを引き出した#9 武井選手が最終コーナーでトップに立ち逆転優勝を飾る。

#9 武井真司選手

ゴール後、#9 武井選手は「今日は本当に疲れましたね。スタートでエンジンストールしそうになって出遅れて、Tiger選手の攻略にも時間が掛かってしまったので。でも、最後はMOTOKI選手のミスもあり、勝てて良かったです」と、レースを振り返る。

#88 Tiger Wu選手

2位に終わった#10 MOTOKI選手は「スタートはうまく決められたのですが、今大会はタイヤの内圧を外していて……。最後も抑えようとしてハーフスピンしてしまって」と悔しがる。

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)アマクラス表彰式

アマクラスは#88 Tiger Wu選手がクラスポールポジションからプロアマクラスを抑える好走を見せるが、5周目にスタート手順違反として10秒タイムペナルティを科されてしまう。しかし、今日の#88 Tiger Wu選手のペースは速く、2位の#66 BANKCY選手にタイムペナルティを上回る13秒106の差を着けてトップチェッカーを受ける。結果、10秒加算でも3秒106差で今季5勝目を飾る。

#60 伊東黎明選手、#9武井真司選手、#88 Tiger Wu選手

#88 Tiger Wu選手は「レース中にタイムペナルティが出たことを知り、諦めずに最後までプッシュして走ったことが結果に繋がりました」と、レースを振り返った。

#84 Masa TAGA選手

PCCJ第7戦の決勝レース(15周もしくは30分間)は7月21日(日)10時25分のスタートを予定している。各クラスのポールポジションは第6戦と同じく、オーバーオール(総合)が#60 伊東選手、プロアマクラスが#9 武井選手、アマクラスが#88 Tiger Wu選手となっている。

#77 浜崎大選手

なお、決勝レースの模様は下記のポルシェジャパン公式Youtubeチャンネルでライブ配信される。

●第7戦ライブ配信URL(配信予定:7月21日 10時15分~)
https://youtu.be/QOgORQMFCIU

ポルシェカレラカップジャパン2024 第6戦(富士)

(Text Toru Matsumura)