ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は2024年5月3日、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第2戦の決勝を、富士スピードウェイで同日に開催した。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:23度 路面:30度(レーススタート時)
PCCJ第2戦の予選は前日の2⽇に行われ、開幕戦(鈴鹿)を制した#60 伊東黎明選手がポールポジションを獲得。2番手にはPCCJで優勝経験のある#7 山田遼選手、3番手には今年のポルシェジャパンジュニアドライバーである#91 平安山良馬選手が着ける。
プロアマクラスのポールポジションは#9 武井真司選手、アマクラスのポールポジションは#88 Tiger Wu選手が獲得し、両ドライバーともクラスコースレコードを更新する速さを見せた。
第2戦決勝は3日の16時35分からフォーメーションラップが開始され、再び全車がグリッドに整列したのち、レースはスタート。
ポールポジションの#60 伊東選手はスタートを決めてトップで1コーナーを駆け抜け、2番手の#7 山田選手は若干遅れて追いかける形となる。そのためレース序盤、二人の差は1秒以上に開いてしまうが#7 山田選手は徐々に#60 伊東選手との差を詰めていき、9周目には0秒528差まで迫っていた。だが、そこからタイム差は縮まらずに均衡状態が続き、#60 伊東選手は逃げ切ってポール・トゥ・ウインで2連勝を飾る。
優勝した#60 伊東選手は「今日はなかなか厳しい戦いで、山田選手が迫ってきて厳しいレースでした。でも安定したラップタイムで走れて逃げ切れたのでメンタルが強くなったのかなと思っています」と、レースを振り返る。
2位の#7 山田選手は「スタートでの出遅れがすべてでした。明日はしっかりとスタート決めて、伊東選手と勝負したいですね」と、第3戦での巻き返しを誓う。
3位争いは#91 平安山選手と#90 呉良亮選手が好バトルを展開し、6周目のスープラコーナーで前に出た#91 平安山選手が3位表彰台とファステストラップを獲得する。「今日のスタートは開幕戦よりもうまく決められたと思います。そして呉選手とのバトル後のペースは良かったと思うので、明日はもっと上を目指します」と、#91 平安山選手は力強く語る。
プロアマクラスはクラスポールポジションの#9 武井選手が今回も好スタートを決めて、プロクラスの2台も抜き総合3番手に浮上する。2周目にはプロクラスの2台にオーバーテイクされるが、クラストップをゴールまで守り切って優勝。「今回もスタートがうまく決まったのが大きかったですね。でも、13周目にコースアウトを喫してしまったのですが、何とか復帰して優勝できたので嬉しいです」と、#9 武井選手は開幕2連勝を喜ぶ。
2位に終わった#10 MOTOKI選手は、「レース後半に思ったようにペースをアップできなかったので、明日に向けてセッティングを見直したいと思っています」と悔しさを滲ませる。一方、3位の#77 浜崎大選手は「今日のレースは上出来です」と喜びを語った。
アマクラスは、#88 Tiger Wu選手がプロアマクラスの2台を引き連れて総合6位となるクラストップでゴール。「好スタートを決めることができ、プロアマクラスの武井選手の次にゴールという素晴らしいレースでした。明日もこの調子でトップを守りたいです」と喜びを語る。
2位にはスポット参戦の#31 OOKA選手が入り、「クラス2番手に浮上してからは守りの走りになってしまったので、明日はアグレッシブに行きたいと思っています」と語る。
PCCJ第3戦Mobil 1 Challengeの決勝レース(15周もしくは30分間)は5月4日(土・祝日)9時20分のスタートを予定している。各クラスのポールポジションは第2戦と同じく、オーバーオール(総合)が#60 伊東選手、プロアマクラスが#9 武井選手、アマクラスが#88 Tiger Wu選手となっている。なお、決勝レースの模様はポルシェジャパン公式Youtubeチャンネル(https://www.youtube.com/watch?v=xf5fil4sqec)で9時15分からライブ配信される。
(Text Toru Matsumura)