ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は2024年4月6日、ポルシェカレラカップジャパン2024シリーズ第1戦の予選を、鈴鹿サーキットで同日に開催した。

#7 山田遼選手

*セッション開始時のコンディションは以下のとおり。
天候:曇り 路面:ドライ 気温:15度 路面:16度(セッション開始時)

今シーズン、6大会、全11戦で競われるPCCJの開幕戦は、鈴鹿サーキットが舞台でF1日本GPのサポートレースとして開催される。大観衆が見守る中で開幕戦を迎えるPCCJドライバーたちは、いつも以上に気合いを入れて、5日(金)の公式練習に挑んでいた。

#17 IKEDA選手

この公式練習でトップタイムをマークしたのは、今シーズンのプロクラスで唯一PCCJ参戦経験のある#7 山田遼選手が2分03秒176をマーク。プロアマクラスのトップタイムは2022年の同クラスチャンピオンの#98 IKARI選手で2分05秒199、アマクラスは2023年の同クラス王者に輝いた#88 Tiger Wu選手で2分06秒892のトップタイムを記録した。

#98 IKARI選手

6日(土)のPCCJ公式予選は、10時20分にスタートして各車がコースイン。3周目から本格的なタイムアタックが開始され、まずは#7 山田遼選手が2分03秒743を記録してトップに。

#88 Tiger Wu選手

翌4周目には、昨年SUPER GTのGT300クラスに参戦していた#60 伊東黎明選手が2分03秒672をマークし、今回66号車のリザーブドライバーとして参戦する2020年と22年のSUPER GTのGT300クラスチャンピオンである#66 藤波清斗選手、今年のポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 平安山良馬選手、昨年のポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)GT3-Iクラスのチャンピオンである#90 呉良亮選手が続く。

#60 伊東黎明選手

そして5周終了時点で各車はピットへと向い、2回目のアタックへ向けてセッティング調整とタイヤ交換を行う。予選時間が残り10分を切ると各車とも最後のアタックに挑み、#60 伊東選手がタイム更新を果たして、2分02秒377で開幕戦のポールポジションを獲得。

「コースレコード(2分02秒317)更新を狙っていたのですが、残念ながら少し届きませんでした。でもポールポジションを獲れたので、明日の決勝はスタートを決めて逃げ切りたいと思います」と、#60 伊東選手は語る。

#60 伊東黎明選手

2分03秒256で2番手となった#2 山田選手は、「伊東選手が思ったよりも速かったので、決勝はスタート勝負で前に出られるように頑張ります」と、決勝での巻き返しを誓う。

3番手となった#91 平安山選手は、「自分なりに一歩進めることができた予選だったので良かったと思います。この結果をさらにアップできるように、決勝も全力で挑んでいきます」と語る。

#91 平安山良馬選手

プロアマクラスは、#10 MOTOKI選手が2分04秒158のクラスレコードでポールポジションを獲得。「今日の予選はシケインでのミスが多く、3秒台を狙っていたのに残念です。明日の決勝は少しでもプロクラスのドライバーに着いて行けるように頑張ります」と、#10 MOTOKI選手はオーバーオールでの上位入賞を目指す。

#11 MOTOKI選手

一方、2分04秒457で2番手となった#9 武井真司選手は、「タイムアタックのタイミングをうまく取れませんでした。決勝はスタート勝負ですね」と決勝への意気込みを語る。

#9 武井真司選手

アマクラスのポールポジションを獲得した#88 Tiger Wu選手は、「チームのバックアップもありポールポジションを獲得できて嬉しいです」と予選を振り返る。

#88 Tiger Wu選手

2番手は今年PCCJ初参戦の#45 辻子依旦選手で、「昨日よりもタイムアップでき、満足いく予選でした。決勝はまずスタートを着実に決めることです」と謙虚に語ってくれた。

#45 辻子依旦選手

今シーズンの開幕戦となる決勝レースは7⽇(日)11時05分にスタート(10周もしくは30分間)を予定する。果たして、開幕戦を制するドライバーは誰なのか注目される。

(Text Toru Matsumura)