【編】が8speed.netでフェルさんとご一緒させていただくようになってもうすぐ1年。今回は趣向を変え、フェルさんにとってのポルシェ、なかでも大きなウエイトを占めている「911」に対する思い入れや原体験にいたるまでいろいろ伺いました。

今回の「自動車まんげ鏡」は、これまでと趣向を変えて、編集担当がフェルさんにいろいろ質問をぶつけてみました。

だいぶ想定外(?)なコメントも飛び出しましたが、それはさておき、改めて思いました。原体験ってやっぱり大事です。

【編集部、以下編】フェルさんがポルシェを知ったきっかけって何だったんですか?

[フェル、以下フ]今から40年近くも前の学生時代のことです。当時付き合っていた子のお兄さんが930カレラに乗っていて、そのヨコに乗せて頂いたのがキッカケです。

その子の自宅が祖師谷にあって、自宅の地下駐車場から環八に出ると、いきなりアクセル全開。世田谷通りを越える立体交差で1(ピーー)0キロくらい出ていました。

鋭い加速。巌の安定感。将来は絶対にポルシェだと心に誓いました。それにしてもその兄さんは完全に頭のネジが飛んだ方でした。

後に外資の金融に就職して大成功され、今はロス近郊で悠々自適に暮らしていると聞いています。

環八の世田谷通りを超える立体交差のあたりで1(ピーーー)0キロ体験とは!かなり強烈です・・・。

【編】それは強烈な原体験でしたね。そんなフェルさんが最初に欲しいと思ったポルシェは何でしたか?

[フ]やはりポルシェの原体験となった、そのお兄さんが持っていた930ですね。

カレラウイングの有無で印象がまったく変わりますね。

【編】やはりそうなりますよね。では、フェルさんがご自身のポルシェを選ぶときの基準は?

[フ]基準は特にありません。その時に抱きたい・・・じゃなくて、乗りたいポルシェが欲しいポルシェです。

【編】(笑・イカン、軌道修正しよう)では、フェルさんにとっての「究極のポルシェ」を1台あげるとしたら?

[フ]そりゃカレラGTですよ。

これもやはり”原体験”と呼べる経験によるものです。あるオーナーの方のヨコに乗せて頂いたのですが、そのレーシングカー然とした乗り心地に魅了されました。「メチャ難しいクルマだから、素人が飛ばしたら死んじゃうよ」と仰っていました。実際にワイルド・スピードで有名な俳優のポール・ウォーカーは、このクルマの助手席で事故って死んじゃいましたからね。買っても飛ばさずゆっくり運転するつもりです。

フェルさんの究極のポルシェはカレラGTだそうです。

【編】そうきましたか!ガチ系のモデルですね。では、ポルシェを所有していて忘れられないエピソードをひとつ教えてください

[フ]狭いカレラの助手席でカーセ(ピーーーー)したことです。

なんとこの狭いカレラの助手席でカーセ(ピーーーー)とは・・・。

【編】(また下ネタに行ってるし)では・・・ポルシェを所有していてほろ苦いエピソードをひとつ教えてください

[フ]前述の女性と長く続かなかったことです。

【編】(いったい何があったんだろう・・・)恋愛投資家でもあるフェルさんにお聞きします。令和の時代、ズバリ、ポルシェに乗るとモテますか?または、どんな女性にモテますか?

[フ]はいモテます。「クルマに乗っていてもモテない」なる言説が流れていますが、あれは大ウソです。

ポルシェに限らず、クルマを持っている方が圧倒的にモテます。それがポルシェなら尚のことです。

多くの「まとも」な女性は喜んで乗ってくれます。「ポルシェに乗ったのだから、今度は僕が君に乗る番だよ」と言って口説きましょう。必ずうまく行きます。

ダメな場合は自分がダメな男だと悟りましょう。

ポルシェに限らず、クルマを持っている方が圧倒的にモテます。それがポルシェなら尚のことです。現オーナーさん、いかがですか?

【編】(夜は俺のフラットシックスで・・・って言ってるわけないか)では、若い世代でポルシェに憧れている方たちに向けてフェルさんから叱咤激励を!

[フ]頑張ってお金をためてポルシェを買いましょう。

ポルシェを買うと運が開けます。いい仕事が見つかり、彼女ができて、パチンコで大当たりし、宝くじに当たります。

実話系雑誌の広告に出てくる開運財布を買うカネが有ったら、ポルシェのために貯金するべきです。

フェルさんから若い世代の方へ「頑張ってお金をためてポルシェを買いましょう」とのことです!

【編】(たしかに!!)では、フェルさんと同世代でポルシェが欲しいと思っている方たちに叱咤激励を!

[フ]頑張って退職金をブチ込んでポルシェを買いましょう。

退職金が出るとさまざまなところから「有利な運用」と称して投資話が舞い込んできます。そのすべてはインチキです。給与振込先の銀行が言ってくる話もインチキです。

「私、3月まで同じ系列の証券にいたんです」とか言ってくるバカ営業マンがいますが、手前の無能さをわざわざ晒して何のつもりなのでしょう。相手にしてはいけません。

「退職金でポルシェを買うので結構です」と言ってキッパリ断りましょう。

フェルさんと同世代の方には「頑張って退職金をブチ込んでポルシェを買いましょう」とのことです!

【編】フェルさんにとってポルシェのどんなところが魅力ですか?

[フ]1台のクルマで、こうして長々とコラムが書けるところがポルシェの最大の魅力です。実は去年売ってしまったので、また来年買おうと思っています。992型のカレラTが良いですね。

【編】余談

今回の原体験のエピソードは初めて伺いました。実は【編】も10代のときに似たような原体験をしており、フェルさんと同様に「将来は絶対にポルシェだ」と、心に誓っていまがあります。まさかナローにいくとは自分でも想定外でしたが・・・。

フェルさんは930、【編】は964でしたが、911ってときにその人の人生を変えてしまうくらい強烈なインパクトを与えます。こんなことを書くと他のモデルのオーナーさんに怒られてしまいそうですが、この魔力を持っているポルシェは今も昔も911だけのように思います(レーシングカーやスペシャルモデルは除く)。

「自分が心底911を欲しているか」。その真意を確かめたいなら、PECのクローズドコースで骨の髄まで味わってみてください。

さらに、いまはPEC(ポルシェエクスペリエンスセンター)に行けば、最新の911の助手席で、しかもクローズドコースで専任ドライバーのドライビングで安全かつ強烈な原体験が味わえます。おそらくこれがもっとも「自分が心底911を欲しているか」を確認する近道のように感じます。

次期フェル号ポルシェは992カレラTか、それとも・・・?

今年秋に現行モデルのカレラTを試乗してすっかり魅せられてしまったフェルさん。来年には次期フェル号が決まる可能性も高そうです。

(Text by Ferdinand Yamaguchi & Toru Matsumura)