ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第7戦の決勝を富士スピードウェイで開催した。

ポルシェカレラカップジャパン 2023 第7戦 決勝(富士)

*レーススタート時のコンディションは以下のとおり。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:29度 路面:40度(レーススタート時)

PCCJ第7戦の予選は5⽇のお昼に行われ、昨年3度目のシリーズチャンピオンに輝いた#60 小河諒選手がポールポジションを獲得。2番手には今年の開幕戦で初優勝を飾っているポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤巧望選手が0.173秒差で着ける。

プロアマクラスは、昨年のアマクラスチャンピオンである#10 MOTOKI選手がクラスポールポジションを獲得。アマクラスは、5月に開催された富士大会で2連勝を飾った#88 Tiger Wu選手がポールポジションを獲得した。

ポルシェカレラカップジャパン 2023 第7戦 決勝(富士)

PCCJは前回の第6戦で開催200戦目を迎えたため、今回の第7戦決勝はPCCJ201戦目のレースとなった。

17時10分からフォーメーションラップが開始され、コースをゆっくり1周してきた全車が再びグリッドに整列すると、シグナルレッドがブラックアウトしてレースはスタート。ポールポジションの#60 小河選手が1コーナーをトップのまま駆け抜け、2番手の#91 佐藤選手が追いかける展開に。

#91 佐藤選手は#60 小河選手の背後にピタリと着けてプレッシャーを掛けながら周回を重ねていき、レース終盤に入った11周目の最終コーナーで#91 佐藤が#60 小河選手に並び、そのままホームストレートを駆け抜けていくが、#60 小河選手は何とか#91 佐藤選手を抑え込む。

そして翌周も同様の展開になるが、今度は#91 佐藤選手が踏ん張り1コーナーで#60 小河選手の前に出てトップに立つ。しかし、#91 佐藤選手はダンロップコーナーでブレーキングミスを犯してしまい、再び#60 小河選手がトップとなる。

#91 佐藤選手としては、再び逆転のチャンスを伺っていたが、#60 小河選手がそのまま逃げ切り優勝。「今日は佐藤選手のペースも速く、1度前に行かれてしまいましたが、何とか優勝することができました。でも、明日はどうなるか分からないので、気持ちを引き締めてレースに挑みたいと思います」と、レースを振り返る。

ポルシェカレラカップジャパン 2023 第7戦 決勝(富士)アマクラス表彰式

一方、0.379秒差で2位に終わった#91 佐藤選手は、「自分のミスで残念な結果に終わってしまいましたが、ペースは悪くなかったと思います。明日は気持ちを切り替えて、優勝を狙っていきます」と、第8戦でのリベンジを誓った。

プロアマクラスはクラスポールポジションの#10 MOTOKI選手が好スタートを決める一方、2番手の#9 武井真司選手はエンジンストールで大きく出遅れてしまう。代わって2番手に立ったのが、5番手から好スタートを決めた#63 長嶋重登選手。

レースはトップの#10 MOTOKI選手が最後まで逃げ切り、シーズン3勝目となる優勝を決める。「スタートをうまく決めることができ、クラス優勝を飾れたのは嬉しいですが、プロクラスの2台のペースに着いていけなかったのが悔しいです」と、#10 MOTOKI選手はさらなる髙みを目指す。

ポルシェカレラカップジャパン 2023 第7戦 決勝(富士)オーバーオール表彰式

順位を落とした#9 武井選手は、後方から怒濤の追い上げを見せて2位でゴールするが、ゴール後に30秒加算のペナルティを課されてしまう。代わって2位となったのが#63 長嶋で、「今シーズンの第1目標であった表彰台を獲得できて良かったです」と喜ぶ。

アマクラスは、#88 Tiger Wu選手がプロアマクラスに混じってバトルを展開するなどの大活躍を見せて優勝。「今日はバトルも多く、レースを楽しみながら優勝できて嬉しいです。予選でニュータイヤを温存できたため、明日の決勝も新品で挑めるので第8戦も優勝を目指します」と語る。2位は#2 林 雅弘選手、3位は#51 春山次男選手と、ベテランドライバーが表彰台に上がった。

ポルシェカレラカップジャパン 2023 第7戦 決勝(富士)

なおPCCJ第7戦のレース後、大会審査委員会の裁定についてドライバーから控訴があったため、本リリース記載の結果は現時点では暫定となる。

PCCJ第8戦の決勝レース(15周もしくは30分間)は、8月6日(日)9時20分のスタート。各クラスのポールポジションは第7戦と同じく、プロクラスが#60 小河選手、プロアマクラスが#10 MOTOKI選手、アマクラスが#88 Tiger Wu選手となっている。

(Text Toru Matsumura)