ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、ポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第6戦の決勝を、鈴鹿サーキットで開催した。

*レーススタート時のコンディションは以下のとおり。
天候:晴れ 路面:ドライ 気温:27度 路面:36度(レーススタート時)

世界各国で開催されているポルシェカレラカップの日本シリーズとして、2001年にスタートしたポルシェカレラカップジャパン。今年で開催23年目と国内におけるワンメイクレースでもっとも長い歴史を誇っており、本日開催された第6戦でPCCJ200戦目を迎えた。

ポルシェカレラカップジャパン2023 第6戦(鈴鹿)決勝

この記念すべきレースのグリッドは、前日の3日に行われた予選のセカンドベストタイムで決定し、プロクラスの#60 小河諒選手がポールポジションを獲得し、2番手にはポルシェジャパンジュニアドライバーの#91 佐藤巧望選手が続く。プロアマクラスのポールポジションは#10 MOTOKI選手、アマクラスのポジションは#7 IKEDA選手が獲得している。

#60 小河諒選手(手前)、#91 佐藤巧望選手(奥)

9時35分、フォーメーションラップが開始され、各車とも路面状況を確認しながらタイヤに熱を入れ、再びグリッドに整列してレースはスタート。ポールポジションの#60 小河選手は、今日もスタートをうまく決めてトップで1コーナーを駆け抜けていく。それを2番手の#91 佐藤選手が追いかける展開となり、1周目の差は0秒470。

#91 佐藤巧望選手

少しでも#60 小河選手との差を詰めていきたい#91 佐藤選手は、各コーナーで攻めた走りを見せレース中盤までは食い下がるも、その差は徐々に広がり、ゴール時の2台の差は4秒715に。結果、#60 小河選手が第2戦から5連勝でPCCJ 200th Anniversary Raceのウイナーとなる。

ポルシェカレラカップジャパン2023 第6戦(鈴鹿)決勝 オーバーオール表彰

プロアマクラスは、前戦に引き続き#10 MOTOKI選手がスタートをきっちりと決めて、ゴールまでトップを守りきり2連勝を飾る。「今日もスタートがうまく行き、自分のペースで走ることができました。後半戦も、この調子で突き進みたいです」と、#10 MOTOKI選手は喜びを語る。2位にはスタートでクラス2番手に浮上した#9 武井真司選手が入り、3位は#98 IKARI選手となった。この結果、プロアマクラスは#10 MOTOKI、#9 武井選手、#98 IKARI選手の3人が各2勝となるが、ランキングトップは118点の#10 MOTOKI選手で、#9 武井選手と#98 IKARI選手がともに107点でそれを追いかける。

ポルシェカレラカップジャパン2023 第6戦(鈴鹿)決勝 プロアマクラス表彰式

一方、アマクラスはクラスポールポジションの#7 IKEDA選手が好スタートを見せて、2番手以下を徐々に引き離していく。だが、6周目にその差は一挙に縮まってしまい、シケインで#5 CASA MINGO選手が#7 IKEDAをオーバーテイク。そのままゴールした#5 CASA MINGO選手は、「鈴鹿で2連勝を飾ることができ、本当に嬉しいです」と喜ぶ。一方の#7 IKEDAは、9周目に#88 Tiger Wuにも抜かれて3位に終わり、「やはり体力面が問題ですね。レース後半も頑張れるようにトレーニングを頑張ります」と今後の課題を語る。

ポルシェカレラカップジャパン2023 第6戦(鈴鹿)決勝 アマクラス表彰式

PCCJ第7-8戦は8月5日(土)、6日(日)に富士スピードウェイ(静岡県)で開催が予定されている。

今回のレースから約2カ月のインターバルがあるため、各ドライバーはその間に練習を積み重ねることでどのように進化してシーズン後半戦に突入するのか注目したい。

(Text Toru Matsumura)