ポルシェジャパンとポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)委員会は、4⽉16⽇、ポルシェカレラカップジャパン2023シリーズ第2戦の決勝を、岡⼭国際サーキットで開催した。

ポルシェカレラカップジャパン2023 第2戦(岡山)決勝

天候:曇り 路面:ドライ/ウエット 気温:14度 路面:19度(レーススタート時)

PCCJ2023年シーズン第2戦決勝のグリッドは、15日(土)予選のセカンドベストタイムで決定。オーバーオール(総合順位)のポールポジションがプロクラスの#60 小河諒選手、プロアマクラスのポールポジションが#98 IKARI選手、アマクラスのポールポジションが#88 Tiger Wu選手という結果となった。

オーバーオール(総合順位)のポールポジションがプロクラスの#60 小河諒選手

16日は朝から晴れ間が見える天候となるが、路面の一部がまだ濡れているためウエットレース宣言が出されるも、全車ドライタイヤを選択した。

プロアマクラスのポールポジションは#98 IKARI選手

9時、フォーメーションラップがスタートすると全車はゆっくりとコースを1周して再びグリッドにマシンが整列。レッドシグナルがブラックアウトとなりレースはスタート。

ポルシェカレラカップジャパン2023 第2戦(岡山)決勝

ポールポジションの#60 小河選手が好スタートを見せて1コーナーをトップで駆け抜けていく。その#60 小河選手を、ポルシェジュニアドライバーの#91 佐藤巧望選手が前日の逆転優勝の再現を目指して追いかける。

#91 佐藤巧望選手

レース後、#60 小河選手は「昨日の夜遅くまでメカニックがマシン整備をしてくれたお陰で、今日は第1戦まで感じていたマシンの違和感はなくなっていました。次の富士に向けてマシンをさらに煮詰めて、速さをもっと追求していきたいと思います」と、優勝の喜びを語った。

今シーズン初優勝を飾った#60 小河諒選手

一方、2位の#91 佐藤選手は、「今日は難しい路面コンディションということもあり、タイヤの使い方を含めて、もっと勉強しなければと反省する点が多かったです」と、レースを振り返った。

プロアマクラスは、ポールポジションの#98 IKARI選手が、前日に引き続きスタートからゴールまでトップを守り切って2連勝を飾った。「今日もスタートをうまく決めることができましたが、背後にピタリと着けた武井選手のプレッシャーを常に感じていました。何とか逃げ切ることができて良かったです」と、2連勝を喜ぶ。

スタートからゴールまでトップを守り切って2連勝を飾った#98 IKARI選手

一方、2位に終わった#9 武井真司選手は「昨日はマシントラブルがあったので慎重になりすぎて、IKARI選手を責めきれませんでした」と悔しがる。また、3位にはPCCJ初表彰台となる#22 Zhou Bihuang選手が入る。

アマクラスは前日に引き続き、#88 Tiger Wu選手がクラスポールトゥウィンで2連勝を飾り、「連勝を飾ることができて嬉しいです」と語る。2位は#7 IKEDA選手、3位は#51 春山次男選手という結果となった。

クラスポールトゥウィンで2連勝を飾った#88 Tiger Wu選手

なお今シーズン、プロクラスは個別の順位に応じたレース毎の賞典及びシリーズ賞典の設定はなく、各ドライバーに与えられるオーバーオール(総合順位)ポイントのみを獲得する。その一方で、プロアマクラス及びアマクラスのドライバーはクラス別の順位に沿ったクラスポイントも獲得する。

ポルシェカレラカップジャパン2023 第2戦(岡山)決勝アマクラス表彰式

PCCJ第3-4戦は5月3日(水・祝日)、4日(木・祝日)に富士スピードウェイ(静岡県)でSUPER GT第2戦の併催レースとして開催を予定する。富士スピードウェイでは開幕前の合同テストが開催されており、各ドライバーとも走り慣れているコースであるため開幕大会以上の激しいバトルが期待される。