ポルシェAGは2022年、世界的な数々の危機にもかかわらず、2021年を3%上回る合計309,884台を販売と発表した。

ポルシェAGのセールスおよびマーケティング担当取締役のデトレフ・フォン・プラテン氏は、「ウクライナでの戦争、サプライチェーンの断絶、継続的な半導体危機によって引き起こされた多くの課題が過去の1年間を形成し、私達に試練を与えました。私はポルシェチーム全員を誇りに思います。このような厳しい環境の中において、これまで以上に多くのお客様に対してポルシェを所有するという夢を叶えることに成功しました」と述べている。

欧州での販売台数は前年比7%増

ポルシェは2022年に、欧州の販売地域において前年度を7%上回る62,685台を販売。ドイツ国内では、3%増の29,512台を納車しているという。さらに北米では、前年と同レベルの79,260台を記録。

最大の単一市場である中国では、93,286台(2%減)を販売。この若干の落ち込みは、主に新型コロナウイルスの影響によるものだと同社は推測。その他の海外および新興市場の販売台数は13%増加し、引き続き好調に推移。2022年には約45,141台が同地域のユーザーに納車された。

依然として人気の高いSUV

2022年に需要がもっとも高かったモデルはSUV。首位のポルシェカイエンの販売台数は95,604台で、2位には、86,724台のマカンが続く。ポルシェ911の販売台数は40,410台(5%増)で、こちらも依然として高い人気を誇る。スポーツサルーンのパナメーラは34,142台(13%増)であった。

タイカンも引き続き高水準の受注を維持しており、2022年は全世界で34,801台のタイカンを販売した(16%減)。また、718ボクスターと718ケイマンの販売台数は18,203台であった。

フォン・プラテン氏は「2022年は、販売に関しては良い結果が出ました。ポルシェは確固たる地位を築いており、私達はそれを基盤として前進しています」だと述べている。

(Text by Toru Matsumura)