2026年6月16日、Audiは、新型「Audi A6 allroad」を発表した。5代目となる新型は、シリーズ初となるプラグインハイブリッド(PHEV)仕様を設定するとともに、ボディを大幅にワイド化。標準装備のアダプティブエアサスペンションやquattro、オールホイールステアリングなどを組み合わせ、オンロードから悪路まで幅広いシーンで高い走行性能を発揮するモデルへと進化した。ドイツでは2026年6月18日に受注を開始し、今秋からデリバリーが始まる予定だ。価格はV6 TDIが7万7250ユーロ(約1437万円)、PHEVが8万250ユーロ(約1493万円)からとなる。
Audi A6 allroadは、1999年に初代が登場して以来、長距離ツアラーとしての快適性とSUVに迫る走破性を融合した独自のポジションを築いてきた。今回のモデルチェンジでもそのコンセプトを継承しながら、電動化やデジタル技術を取り込み、より現代的なプレミアムクロスオーバーワゴンへと進化している。
PHEV仕様を初設定
ハイライトのひとつが、Audi A6 allroadとして初めてPHEV仕様「Audi A6 allroad e-hybrid quattro」が設定されたことだ。
2.0L直列4気筒TFSIエンジン(252PS)と最高105kWの電気モーターを組み合わせ、システム最高出力367PS、最大トルク500Nmを発生。0-100km/h加速は5.5秒、最高速度は250km/hを誇る。搭載される駆動用バッテリーは総容量25.9kWh(実容量20.7kWh)で、WLTPモードによるEV走行距離は最大95kmに達する。11kWのAC充電に対応し、満充電までは約2時間30分としている。
ハイブリッド制御ではEVモードとハイブリッドモードを用意し、ナビゲーション情報を活用した回生制御も採用。さらにMMIからバッテリー残量を指定できるため、市街地だけEV走行するといった使い方にも対応する。
V6 TDIも48Vマイルドハイブリッドで電動化
従来から人気の高い3.0L V6 TDIも大幅に進化した。
220kW(299PS)、580Nmを発生するディーゼルエンジンに、ベルトオルタネータースターターとパワートレインジェネレーターから成る「MHEV plus」システム、さらに電動コンプレッサーを組み合わせている。最大18kW(24PS)のアシストと回生機能に加え、電動コンプレッサーがターボラグを抑制し、低回転域から力強い加速を実現。0-100km/h加速は5.4秒と、スポーツセダン並みの性能を備える。
さらに、電動化システムと統合ブレーキ制御を組み合わせることで回生効率も向上。PHEVでは最大88kW、MHEV plus仕様でも最大25kWのエネルギー回収が可能となっている。
ワイドボディ化で存在感を大幅アップ
エクステリアも大きく刷新された。
新型Audi A6 allroadは、シリーズ初となるワイドボディを採用し、Audi A6 Avantより111mm拡幅されたボディを採用。全幅は1986mmに達し、ワイドトレッド化と組み合わせることで、従来以上に力強いスタンスを実現している。最低地上高もAudi A6 Avant比で34mm高められ、専用デザインのホイールアーチやアンダーボディプロテクション、大型ホイールなどがSUVライクな存在感を演出する。標準19インチに加え、21インチホイールも選択可能だ。
エアサスペンションとquattroで悪路性能を向上
シャシーもAudi A6 allroad専用にチューニングされた。
標準装備されるアダプティブエアサスペンションは55mmの車高調整幅を持ち、「offroad」「offroad+」モードではさらに最低地上高を高めることで、砂利道や雪道などでの走破性を向上。加えて、35km/h以下ではリフト機能によりさらに20mm車高を上げることもできる。高速走行時には逆に車高を下げ、空力性能と燃費を改善する仕組みだ。
PHEVモデルにはオールホイールステアリングが標準装備され、低速では後輪を前輪と逆方向に最大5度切ることで小回り性能を向上。一方、高速域では同方向に操舵して安定性を高める。TDIモデルでもオプション設定され、ワゴンでありながら俊敏なハンドリングを実現している。
デジタル化と快適性も最新世代へ
インテリアでは、11.9インチのAudi virtual cockpitと14.5インチのMMIタッチディスプレイを組み合わせた「MMIパノラミックディスプレイ」を採用し、オプションで10.9インチの助手席用ディスプレイも追加可能。生成AIを活用したAudi assistantにはChatGPTが統合され、車両操作や目的地検索、車両マニュアルの問い合わせなどを自然言語で行える。
さらに、デジタルマトリクスLEDヘッドライトや第2世代デジタルOLEDリヤライトは、複数のライティングシグネチャーを選択できるだけでなく、周囲の交通に情報を伝えるコミュニケーションライト機能も搭載。視認性だけでなく安全性の向上にも貢献する。
荷室容量は通常で466L、後席格納時には最大1497Lを確保(PHEVは404〜1423L)。40:20:40分割可倒式リヤシートや電動テールゲートを備え、ルーフバスケットや牽引装置も用意される。とくにV6 TDIモデルの最大牽引能力は2500kgと、Audi A6 Avantより400kg向上しており、キャンピングトレーラーやボートなどの牽引にも対応する。
電動化時代でも揺るがない“allroad”の個性
SUV人気が続くなかでも、Audi A6 allroadはワゴンならではの安定した走りと高い実用性、そしてオフロード性能を両立する独自の存在として進化を続けてきた。今回のモデルでは初のPHEV投入により電動化を本格化しつつ、V6 TDIにも最新のMHEV技術を採用。さらにワイドボディ化や最新デジタル装備を盛り込み、プレミアムクロスオーバーワゴンとしての商品力を大きく高めている。
とくにPHEV仕様は約95kmのEV走行性能を備え、日常では電気自動車のように使いながら、長距離旅行やアウトドアではエンジンとquattroの安心感を享受できる点が魅力だ。SUV一辺倒ではない新たな選択肢として、新型Audi A6 allroadは大きな注目を集めそうである。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。