2026年6月9日、Audiは、フルサイズSUV「Audi Q7」の第3世代モデルを発表した。2005年の初代登場以来、プレミアムSUVの中核モデルとして展開されてきたAudi Q7は、新型でデザイン、居住性、デジタル技術、パワートレーンを全面刷新。最大7人乗りに加え、新たに6人乗り仕様も設定し、ファミリー用途からビジネスユースまで幅広いニーズに対応するモデルへと進化した。
新型Audi Q7は、力強いプロポーションと高いショルダーライン、大型シングルフレームグリルを特徴とするデザインを採用する。フロントでは4リングスとボンネット位置を高めることで存在感を強調。リヤには第3世代デジタルOLEDリヤライトと横一文字のライトバーを組み合わせ、最新Audiらしい先進的なスタイルを実現した。
ボディサイズは公表されていないが、従来同様にブランド最大級のSUVとして位置づけられる。Dピラーをより立てたデザインとすることでルーフラインを水平に近づけ、後席の頭上空間を拡大。室内の居住性向上にもつなげている。
新たに6人乗り仕様を設定
新型Audi Q7の大きな特徴のひとつが、多彩なシートレイアウトである。
標準仕様は5人乗りだが、オプションとして7人乗りに加え、2列目に独立式キャプテンシートを採用した6人乗り仕様を新設定した。2列目の独立シートと3列目シートの組み合わせにより、ビジネスクラスのような快適性と長距離移動性能を追求している。
7人乗り仕様では2列目に3つのチャイルドシートを並べて装着可能で、ファミリー向けSUVとしての実用性も高い。すべてのシートは電動調整機能を備え、2列目シートは前後スライドやリクライニングにも対応する。
ラゲッジ容量は5人乗り仕様で最大806L、後席格納時は最大2075Lを確保。7人乗り仕様でも最大722Lの荷室容量を備え、大人数乗車と積載性を両立している。
透明度を切り替えられる大型パノラマルーフ
インテリアのハイライトとなるのが、新開発の大型パノラマサンルーフである。
3列すべてに豊かな開放感をもたらすだけでなく、9分割されたガラス面の透明度を個別に切り替えることが可能。駐車中は自動的に不透明化し、再始動時には前回設定を復元する機能も備える。さらに78個のLEDによるイルミネーション機能を組み込み、アンビエントライトと連動した演出も可能となった。
インテリア全体は水平基調のデザインとし、新設計のセンターコンソールにはQi2.2規格対応のワイヤレス充電器を2基装備。後席向けには最大100W出力のUSB-Cポートも用意される。
また、22スピーカー・最大1360W出力のBang & Olufsen製4Dサウンドシステムも設定。ヘッドレストスピーカーに加え、フロントシート内のアクチュエーターが低音振動を身体に伝えることで、コンサートホールのような没入感を実現している。
最新ライティング技術を全面採用
新型Audi Q7では、ライティング技術も大幅に進化した。
オプションのデジタルマトリクスLEDヘッドライトにはマイクロLED技術を採用。車線変更時に死角に車両が存在する場合や車線逸脱時には、路面への光投影によってドライバーへ情報を伝える。
さらに、夜間に方向指示器と連動して路面へ矢印状の光を投影する「アドバンストターンシグナル」を世界初採用。歩行者や自転車利用者に対して進行方向をわかりやすく示し、安全性向上に貢献する。
第3世代デジタルOLEDリヤライトは、事故や渋滞など危険状況を後続車へ知らせるコミュニケーションライト機能も搭載。照明を単なるデザイン要素ではなく、安全装備として活用している点が特徴だ。
MHEV plus採用のV6ディーゼルを搭載
パワートレーンは3.0L V6 TDIのみでスタートする。
出力は245PS仕様と299PS仕様の2種類を設定。いずれもMHEV plusシステムを採用し、新世代パワートレーンジェネレーターが最大24PS、370Nmの電動アシストを行う。
さらに電動コンプレッサーを組み合わせることで、ターボラグを大幅に低減。コンプレッサーホイールはわずか250ミリ秒で9万0,000rpmまで立ち上がり、発進時や中間加速時のレスポンス向上に寄与する。Audiはその加速フィールを「同等出力のEVに近い」と説明している。
駆動方式は全車に4WDのquattroを採用。新しいプリロード付きセンターデファレンシャルを組み合わせることで、トラクション性能と操縦安定性を向上させた。トランスミッションは8速ティプトロニックを組み合わせる。
足まわりは標準スチールサスペンションのほか、アダプティブエアサスペンションおよびスポーツ仕様のアダプティブエアサスペンションスポーツを設定。オールホイールステアリングも用意され、高速域での安定性と低速域での取り回し性能を両立する。
2026年9月からデリバリー開始
新型Audi Q7は、従来モデルと同様にスロバキア・ブラチスラバ工場で生産される。ドイツ市場では2026年6月から受注を開始し、デリバリーは同年9月に始まる予定だ。
ドイツでの価格は、245PS仕様の「Audi Q7 SUV TDI quattro」が8万7900ユーロ(約1620万円)から、299PS仕様の「Audi Q7 SUV TDI quattro」が9万500ユーロ(約1670万円)からに設定されている。
AudiのSUVラインアップを支える中核モデルへ
初代Audi Q7は2005年に登場し、Audiブランドにおける大型SUV市場開拓の先駆けとなったモデルである。今回発表された第3世代は、その伝統を受け継ぎながら、ライティング技術やインフォテインメント、運転支援機能を大幅に進化させた。
とくに新設定の6人乗り仕様やMHEV plus搭載V6ディーゼルなどは、新型Audi Q7の大きな見どころといえる。プレミアムSUV市場において、快適性と実用性、そして最新技術を高次元で融合したモデルとして注目を集めそうだ。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。