2026年5月24日、Audi Revolut F1 Teamは、F1第6戦カナダGP決勝でニコ・ヒュルケンベルグが12位、ガブリエル・ボルトレトが13位で完走した。雨の影響が残る難しいコンディションのなか、両ドライバーはインターミディエイトタイヤでスタートする戦略を選択。しかし、路面状況の改善が想定より早く進んだことで序盤に追加ピットストップを強いられ、ポイント争いには届かなかった。
舞台となったモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、スタート直前まで断続的な雨に見舞われていた。Audiは路面状況を見極めたうえでインターミディエイトタイヤを装着したが、レース開始後に雨が止み、急速にドライラインが形成されたことで戦略が裏目に出る形となった。
ヒュルケンベルグは2周目にソフトタイヤへ交換。その後20周目にユーズドのミディアムタイヤへ履き替える2ストップ戦略を採用したが、序盤のタイムロスを取り戻すには至らず、12位でフィニッシュした。ファステストラップは57周目の1分16秒275だった。
レース後、ヒュルケンベルグは「スタート時のコンディションは予想とは異なる展開になった。あの時点で得られていた情報を踏まえればリスクを取る価値はあったが、結果的には序盤の流れが自分たちに有利にはならなかった」と振り返った。また、「ライバルたちはより速く順位を上げていった。改善すべき点がある」と語り、課題が残るレースだったことを認めている。
一方、13位でチェッカーを受けたボルトレトも、スタート直後の判断がレース展開に大きく影響したと説明する。こちらも2周目にソフトタイヤへ交換し、18周目にはユーズドのミディアムへつなぐ戦略を採った。ファステストラップは50周目の1分16秒221だった。
ボルトレトは「インターミディエイトタイヤの選択が当たる可能性もあると考えていたが、雨がすぐに止んでしまったことで不利な状況になった」とコメント。「追加ピットストップによってポイント争いから後退し、その後は自分たちのペース管理に集中するレースになった」と語った。その一方で、「2台とも完走し、重要なデータを持ち帰れたことはポジティブだ」と、収穫も強調している。
レースディレクターのアラン・マクニッシュは、「スタート時のタイヤ選択は非常に難しい判断だった」と説明。「インターミディエイトを選択したのは当時得られていた情報に基づくものであり、後から見れば理想的ではなかったが、合理的な判断だった」と語った。さらに、「モントリオールではマイアミと比較して一歩前進できた感触がある。特に週末を通じた一貫性やオペレーション面では改善が見られた」と述べ、チームの進歩を前向きに評価している。
優勝はメルセデスのキミ・アントネッリだった。
また、この日はF1 Academyにも明るい話題があった。Audi育成ドライバーのエマ・フェルバーマイヤーが4番手スタートから2位表彰台を獲得。難しいコンディションのなかで力強いオーバーテイクを披露し、ランキング2位を維持した。
Audi Revolut F1 Teamはこれで開幕から6戦を消化。カナダではポイント獲得こそ逃したものの、両車完走と安定したオペレーションは一定の成果となった。チームは次戦モナコGPで、再び入賞争いへの返り咲きを目指す。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Audi Revolut F1 Team)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。