2026年5月19日、Audi Revolut F1 Teamは、2026年F1第5戦カナダGP(モントリオール/ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット)のプレビューを発表した。初参戦シーズンを戦うAudiにとって、伝統あるカナダGPは重要な巻き返しの機会となる。しかも今回はスプリントフォーマットでの開催となるため、限られた走行時間のなかでいかにセットアップを煮詰め、週末をまとめ上げられるかが大きな鍵を握る。
舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットは、F1カレンダーのなかでも独特の存在感を放つストリート寄りの常設コースである。長いストレートと低速シケインを組み合わせたレイアウトは、強力なブレーキング性能と優れたトラクション性能を要求する一方、ウォールが非常に近く、わずかなミスが即クラッシュにつながる“ミスの許されない”サーキットとして知られている。
さらに2026年シーズン3回目となるスプリントフォーマットが導入されることで、チームには通常以上に正確なオペレーションが求められる。金曜日はフリー走行1回のみで、その後すぐにスプリント予選が始まるため、マシンセッティングやタイヤ理解を短時間で進めなければならない。新規参戦チームであるAudiにとっては、経験値不足を補うオペレーション精度が試される週末になる。
Audi Revolut F1 Teamのレーシングディレクターを務めるアラン・マクニッシュは、「カナダは常に刺激的でありながら難しい週末になる。このサーキットにはミスを許す余裕がなく、最初のセッションからシャープである必要がある」とコメント。前戦マイアミGPについては「厳しいイベントだった」と振り返りながらも、「初年度には困難な週末があることは理解している。いくつか改善すべき部分を整理し、レースウイークをうまくまとめる必要がある」と語っている。
Audiは2026年からワークス体制でF1へ参戦し、自社開発のパワーユニットを投入する大型プロジェクトを進めている。開幕戦では安定した完走を重ねる場面も見せているが、一方でレース運営や予選での組み立て、タイヤマネジメントなど、細かな部分で課題も露呈している。とくにスプリント週末では、通常よりもセットアップ変更の余地が少なく、初動の完成度がそのまま結果へ直結しやすい。
27号車をドライブするニコ・ヒュルケンベルグは、「モントリオールはいつも戻ってくるのが楽しみなイベント。象徴的なサーキットであり、街とコース周辺の雰囲気が本当に素晴らしい」と語る。そのうえで、「マイアミのあとで重要なのは、素早く切り替えて、週末全体をよりクリーンにまとめることだ。僕たちには良い結果を出すポテンシャルがある」と前向きな姿勢を示した。
また、5号車のガブリエル・ボルトレトも、「モントリオールは良いレースになることが多く、ドライバーにもファンにも特別な週末」とコメント。2025年に同地でレースを経験していることに触れ、「スプリントイベントでは、最初からマシンに自信を持てることが重要だ」と語っている。
今季のAudiは、ワークス参戦初年度ながらも着実に経験値を積み重ねている段階にある。特にヒュルケンベルグの豊富な経験は、チームにとって重要なベンチマークとなっており、若手のボルトレトも適応力の高さを見せつつある。高速ストレートと縁石攻略が鍵となるモントリオールでは、パワーユニット効率だけでなく、リヤの安定性やトラクション性能も重要になるため、Audiの総合パッケージがどこまで戦えるかにも注目が集まる。
さらに今大会では、サポートレースとしてF1 Academyも開催される。Audi Revolut F1 Teamを代表して参戦するエマ・フェルバーマイヤーは、開幕ラウンド終了時点でドライバーズランキング首位に立っており、モントリオールでは1イベント3レースというタフなスケジュールに挑む。Audiにとっては、トップカテゴリーだけでなく育成分野でも存在感を高める週末となりそうだ。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by Audi Revolut F1 Team)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。