2026年4月30日、Audiは、新型「Audi RS 5」をF1マイアミグランプリのサポートプログラムにおけるホットラップカーとして投入すると発表した。F1開催期間中、プロドライバーの運転によりサーキット同乗体験が提供される。
今回投入されるAudi RS 5は、Audi Sport初の高性能プラグインハイブリッドモデルであり、同ブランドのパフォーマンスモデルにおける新たな時代の幕開けを象徴する存在である。最大システム出力は470kW(639PS)、最高速度は285km/hに達し、2.9L V6ツインターボ(510PS)と130kWの電気モーターを組み合わせた電動化パワートレインを採用する。
技術面では、「quattro with Dynamic Torque Control」と呼ばれる新機構が特徴だ。電動制御によるトルクベクタリングにより、コーナリング時にはグリップの高い車輪へ駆動力を最適配分し、俊敏かつ安定したハンドリングを実現する。これにより、高性能ハイブリッドでありながら、従来のスポーツモデルに匹敵する鋭い走りを両立した。
ホットラップには、Audiのモータースポーツで実績を持つリナルド・カペロとマルクス・ヴィンケルホックがドライバーとして参加する。市販車ベースで特別な改造を施さない状態で走行する点も特徴であり、量産モデルの性能をそのまま体験できる内容となっている。
エクステリアには、Audi R26のカラーリングに着想を得たチタンカラーとレッドアクセントが採用され、F1プロジェクトとの連動を印象づける仕上がりとされた。
今回の取り組みは、Audiの米国市場強化戦略とも密接に関係している。同社は2026年にSUVラインアップを拡充し、「Audi Q9」や新型Q7などを投入予定であり、F1人気の高まりをブランド訴求に活用する狙いだ。なお、米国ではF1人気が急速に拡大しており、マイアミ、オースティン、ラスベガスの各GPは完売が続いている。
さらに、米国向けプロモーションとして、俳優のモーガン・フリーマンらを起用したキャンペーンも展開されており、ブランドの認知拡大を図る。
Audiは2026年からF1にワークス参戦しており、自社開発のハイブリッドパワーユニットを投入している。今回のホットラップカー投入は、そのF1活動と市販車開発の技術的連続性を示す取り組みといえる。電動化と高性能を両立させたRS 5は、同社の今後のパフォーマンス戦略を象徴するモデルとして位置づけられる。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。