2026年2月20日、AUDI AGは、技術開発部門のトップ人事を発表した。3月1日付でルーヴェン・モア(Rouven Mohr)氏が最高技術責任者(CTO)兼取締役に就任する。
今回の人事は、電動化やソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)、AI主導のエンジニアリングへと急速に舵を切る自動車業界の構造転換を背景としたものだ。Audiは「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を次世代モデルで体現するため、商品力とデザインへのフォーカスを一段と強め、技術革新を加速させる方針を明確にしている。
モア氏はフォルクスワーゲングループで18年のキャリアを持つ技術畑の人物である。直近ではLamborghiniのCTOとして、ブランドのハイブリッド化戦略とモデルラインアップの世代交代を主導した。さらに過去にはAudiおよびLamborghiniにおいて車両開発、検証、フリート排出ガス分野などで要職を歴任している。今回のAudi復帰は、製品志向を軸に技術的卓越性を追求する同社の姿勢を象徴するものと位置づけられる。
マンフレート・デス(Manfred Döss)監査役会会長は声明で、「モア氏は深い専門知識と長期的価値創出への明確な視点を兼ね備えた優れた技術エキスパートである」と評価するとともに、ブーコー氏の貢献に謝意を示した。
一方、過去2年間にわたり技術開発部門を率いたジェフリー・ブコ(Geoffrey Bouquot)氏は、研究開発組織の再活性化と変革の基盤構築に取り組んできた。とくにグループ横断のソフトウェア開発強化や、SDVおよびAI活用型エンジニアリングの能力構築に大きく貢献したとされる。ブコ氏は社外での新たなキャリアに挑戦するため退任する。
また、ゲルノート・デルナーCEOは「モア氏は技術的卓越性と製品志向、実行力を兼ね備えたリーダーであり、イノベーション加速の中核を担う存在となる」と述べている。
モア氏は3月1日付でAudiの技術開発部門を率いるが、後任が決定するまでLamborghiniのCTO職も継続する予定である。
電動化、デジタル化、AI活用が加速するなかで、技術開発部門はブランドの競争力を左右する中枢である。今回のリーダー交代は、Audiがプレミアム市場における技術主導型ブランドとしてのポジションを再強化する動きといえる。今後、次世代電動モデルやSDV戦略の具体化がどのように進展するのか、モア新体制の舵取りが注目される。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。