Audiは2026年のFIAフォーミュラ1世界選手権参戦を控え、その節目を記念した特別展「Legends of Grand Prix」を開催している。会場となるのは、Audi本社のあるインゴルシュタットのAudi museum mobile。展示期間は2025年12月16日から、F1新シーズン開幕直前の2026年3月8日までだ。
本展では、20世紀初頭のグランプリ黎明期から現代のF1にいたるまで、100年以上にわたるモータースポーツの歩みを象徴する16台を一堂に展示する。ラインアップはAuto UnionやNSUといったAudiの前身ブランドに加え、Bugatti、Renault、Talbot-Lago、Porsche、Jordan、Sauberなど、時代と国境を超えた多彩な顔ぶれで構成される。
展示の起点となるのは、1906年の第1回フランス・グランプリを制したルノー「AK 90 CV」。現存車は失われているが、今回はオランダのヴィンテージ・クラシックカー・コレクションから精巧なレプリカが貸与され、グランプリ史の原点を来場者に伝える。さらに、1926年のドイツGPでクラス4連勝を果たしたNSU「6/60 PS」や、史上屈指の成功を収めたBugatti「Type 35 C」など、戦前の名車も並ぶ。
1930年代のハイライトは、いわゆる“シルバーアロー”と呼ばれたAuto Unionのグランプリカー群だ。Type A、Type C、Type Dが揃い、当時の技術革新と圧倒的な競争力を示す存在として展示される。戦後以降のF1史からは、1950年のF1初開催レース(イギリスGP)にも参戦したTalbot-Lago「T26 C」、1980年代のトレンドを象徴するToleman-Hart「TG184」などが選ばれている。
来場者の注目を集めそうなのが、1991年のJordan「191」だ。このマシンは、後に7度のF1ワールドチャンピオンに輝くミハエル・シューマッハがF1デビュー戦でドライブした実車として知られる。また近年の展示物としては、2012年のSauber「C31」、そして2022年に公開されたAudiのF1ショーカー(Launch Livery仕様)が並び、2026年に向けた“現在進行形”の挑戦を示す構成となっている。
Audi Tradition責任者のステファン・トラウフ氏は、「F1の冬休み期間を、モータースポーツ史の名車とともに楽しんでもらいたい」とコメント。キュレーターのステファン・フェルバー氏も「F1ファンだけでなく、歴史的レーシングカーに関心のある来場者にも見応えのある展示」と位置づける。
Audi museum mobileの開館時間は、平日9時〜17時、土日祝は10時〜16時。なお、本特別展は「Audi Tradition」アプリを通じて、デジタルでも閲覧可能とされている。
AudiのF1参戦という未来の挑戦と、グランプリ黎明期から続くモータースポーツの系譜。その両者を結び付ける試みとして、本展はブランドの歴史的文脈を体感できる機会となりそうだ。
(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。