2025年11月29日、将来のAudi F1 Teamは2026年からFIAフォーミュラ1世界選手権に参戦する同チームのプリンシパルパートナーとしてVisit Qatarを迎えると発表した。新体制での参戦準備が進むなか、観光立国として存在感を高めるカタールとの協業は、F1という世界的プラットフォームを活用したブランド発信と交流創出を意図したものだ。

F1参戦を前に深まるAudiとカタールの協力関係

今回の提携は、Audi F1 Projectを支えるカタール投資庁(QIA)との既存のリレーションを強化する重要なステップとなる。両者はいずれもパフォーマンス、革新性、長期的な成長といった価値観を共有し、2026年の参戦に向けた戦略的協力のもと、チーム体制と技術プラットフォームを整備してきた。

Visit Qatarはカタール観光の主要組織として世界の主要市場に向けたプロモーションを展開しており、Audi F1 Teamとの連携により、観光・文化・ホスピタリティを包括した国の魅力をより大規模に発信する狙いがある。

Visit Qatarは今後、Audi F1 Teamの活動を通じて、文化と伝統、近代性、ホスピタリティが融合したカタールの魅力を世界へ届ける。
F1は年間24戦以上を世界中で開催するグローバルスポーツであり、各マーケットに展開されるプロモーション効果は極めて大きい。

プレスリリースによれば、提携の柱は以下の通りである。

  • F1ファンを対象とした体験型イベントの実施
  • 文化発信やデジタル体験を通じたカタールの認知拡大
  • 2026年のデビューイヤーに合わせた特別ホスピタリティ企画の展開

とくに「Visit Qatar」が描くのは、単なるスポンサーロゴ露出にとどまらない、文化的かつ没入感ある体験の提供であるとされる。

F1で拡大するカタールの存在感

中東のスポーツハブとして急速に成長してきたカタールは、近年F1カタールGPやFIFAワールドカップなど国際的イベントを次々と開催。
Audiとのパートナー契約は、同国の観光戦略をさらに押し上げる重要なステップだ。

Visit Qatar CEOのアブドルアジズ・アリ・アル・マウラウィ氏は次のように述べている。

「Audi F1 Teamとのパートナーシップは、われわれの観光戦略における大きな前進である。F1は強力なプラットフォームであり、この協業を通じて世界中のファンにカタールの文化、ホスピタリティ、そして現代的な魅力を直接届けることができる」

来季の体制構築を進めるチーム代表のジョナサン・ウィートリー氏も、パートナーシップの意義を次のように語る。

「カタールGPはF1カレンダーの中でも重要な開催地へと成長した。Visit Qatarを迎えるのは自然な流れであり、その文化や温かさ、革新性をF1ファンに伝えていくことはチームにとっても大きな価値になる」

同氏はまた、独自のファンイベントや文化展示、オンライン体験など、F1を通じた新たな国際交流の創出に期待を寄せた。

2026年、Audiは新レギュレーションのもとF1へ

Audiは2026年からF1にワークス体制で参戦し、ドイツ・ノイブルクで開発する新型ハイブリッドパワーユニットを搭載したマシンを投入する。
プロジェクトは以下の3拠点で進められている。

  • ノイブルク(ドイツ):パワーユニットの開発
  • ヒンウィル(スイス):シャシー開発とレースオペレーション
  • ビスター(英国):F1人材とパートナーへのアクセス拠点

2026年の新FIAレギュレーションでは、持続可能燃料の導入と電動化の強化が行われ、ハイブリッドシステムの電気比率は約50%に達する。Audiはこの技術変革を自社の電動化戦略と結びつけ、プレミアムブランドとしての先進性を全面に押し出す構えだ。

今回の提携は、単なるスポーツスポンサーではなく、観光・文化・モビリティが交差する新しいF1パートナーシップの形といえる。
Audi F1 Teamはデビュー前から世界的注目を集めており、Visit Qatarとの協業により、2026年のローンチに向けたブランド価値の強化がさらに進むこととなる。

今後は、具体的なファンイベントやホスピタリティプログラムの発表が期待される。F1の舞台で、AudiとVisit Qatarがどのように国際的な体験価値を創出していくのか注目したい。

(Text by 8speed.net Editorial Team / Photos by AUDI AG)
※本記事はプレスリリースをもとに、一部AIツールを活用して作成。編集部が専門知識をもとに加筆・修正を行い、最終的に内容を確認したうえで掲載しています。